Feature: music/noise

ICC Special

An Interview with
Mark PAULINE ,Director of SRL
マーク・ポーリンに聞く

インタヴュアー=野々村文宏
Interviewer : NONOMURA Fumihiro

翻訳=太田佳代子
Translation : OTA Kayoko



1978 年にマーク・ポーリンを中心に結成されたあのパフォーマンス・グループSRL (Survival Research Laboratories )がやってきた.ICC主催による日本初のイヴェントは,ネットワークを結合した大型屋外ショー.1999 年12 月23 日の本番には夜来の寒気地冷に身をさらしながら3000 余もの観客が,都会に忽然と出現した俄荒野での機械仕掛けの荒事」の成行きに見入り,その圧倒的なド迫力を堪能した.

さまざまなジャンクから創出した手作りの巨大マシンやロボットを互いに戦わせたり,演技させる大規模なスペクタクルは,用途や目的,そしてそのための機能を剥ぎとられた「生の機械」たちによるマシン・ユートピアを現出した.そこには現代のハイテクノロジー制御マシンに対する,強烈な皮肉とユーモアがあふれ,ハイテクノロジーに踊らされ,抑圧されている現代人にある種のカタルシスを喚起したにちがいない.

ICC は,このSRL の日本初のスペクタクル・ショーを,東京渋谷の国立代々木競技場屋外特設会場で開催するとともに,超高速光回線によりショーの高解像度画像をICC や日本各地に送り,さらにICC よりネットワーク経由でマシンをリモート・コントロールする実験も行なった.また準備作業も含めたショーの画像は,インターネットにより全世界に生中継(ストリーミング)された.現在最速クラスのネットワーク環境によって無限の仮想空間へと拡張を試みる,実験的なイヴェントと言えよう.


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