ICC

G.O.G.(Global Open Game)の意義
人と人とのコミュニケ-ションツ-ル
同一世界、同一現象を共有することでplayer同士のコミュニケ-ションという新しい娯楽要素が生まれます。それは文字ベースのコミュニケーションに比べて、より自然でかつ全感覚的な交流が可能です。


リアルタイムの演出
playerに対して、用意された反応しか返すことのできないL.C.G.(Local Closed Game=G.O.G.に対して従来のゲ-ムのこと)と違い、G.O.G.は、playerの反応によってライブで演出を行うことができます。これにより、player側と演出側との精神的なコミュニケ-ションが生じ、新たな表現としての可能性も考えられます。

脱パッケ-ジ
パッケ-ジ化は、配布する時点で情報の内容が限定されてしまい、その変更はありえません。バ-ジョンアップなどは、パッケ-ジの再配布となり大変な労力を必要とします。その点、G.O.G.はサ-バ-側の変更のみでソフトの情報変更が可能です。前述の”リアルタイムの演出”とも併せて考えればplayする度に内容が変わるゲ-ムというのも可能かもしれません。

G.O.G.(Global Open Game)の問題点
転送速度
G.O.G.をINTERNETに適用し実現しようとすると、3Dの世界を共有するには電話回線の通信速度が問題となってきます。現在ポリゴンを使用した、倍速CDロムの使われている家庭用ゲ-ム機の転送速度が300Kbyte/secであるのに対して、家庭用電話回線は、NTTのINSネット64を利用してはじめて64Kbit/secです。しかも、現在ISDNを導入している一般家庭はまだ限られています。こういった状況をみて、28,800bpsのモデムにより一般回線で利用することを前提とするとなると、3Dオブジェクトの情報すべてをリアルタイムでやり取りするわけにはいきません。

(文・榑林隆夫 絵・飯田和敏)



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