ICC

概要
《チューナ・フィッシュ》は、将来的なネットワーク環境において、三次元画 像空間上でコミュニケーションを行なうシステムのプロトタイプであり、Web 上のプレゼンテーションである、基本的なコンセプトは、ネットワークを地球 の神経系としての「海」に見立て、そこに居る魚をクライアント側に呼び込ん で「チューンナップ」し、さらに海へ返すというもの。現状では、ムーヴィー +魚のPICTに技術仕様書を付加したものであるが、VRMLやHotJavaといったシス テム側の技術、また通信環境の充実にともなって進化してゆくプロジェクトで ある。今後の方向性としては「育成+競争シミュレーション」「ネット環境ブ ラウジング」「MOO的なコミュニケーション環境」などさまざまに考えうるが、 現時点で整備されるべきなのは、海という「メディア環境」と魚という「ヴィー クル」だと思われる。つまり、ネット上に「海と魚」を三次元空間的に供給す るシステム側の階層を目指す。あるいは世界各地に《チューナ・フィッシュ》 対応サーバーがあり、その上で別のアプリケーションが走るというイメージで ある。タイトルは「魚のチューニング」と日本食文化のシンボルともいえる 「ツナ・フィッシュ=鮪」のダブル・ミーニング。

企画:榑林隆夫+Mas山寛

製作:榑林隆夫