ICC

《Sharelog》
2006
橋本弘太郎
dpa project,科学技術振興機構,東京大学
撮影:木奥惠三
《Sharelog》は,いつも使っているSuicaやPASMOなどのICカードを端末にかざすだけで,鉄道利用履歴を地図上に抽象的な軌跡としてグラフィカルに表示する作品です.鑑賞者は,自分の過去の行動を振り返ったり,一緒に体験した友人の行動を類推したりして楽しむことができます.この作品は,体験する鑑賞者の日常に応じて,様々な印象を与えます.また,一般的に利用されているICカードという基盤を作品に取り入れているという意味で,新しい時代の「パブリック・アート」ともいえるのです.

橋本弘太郎
1981年生まれ.東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了.東京在住.

dpa project
独立行政法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)の研究プロジェクトのひとつである「デジタルパブリックアートを創出する技術」プロジェクトチーム.