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特集/20世紀のスペクタクル空間

「スペクタクルの20世紀」年表1960-1969

万博・オリンピック

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1960
第17回オリンピック(伊/ローマ)
8.25−9.11,83カ国5384人[1908年にもローマでの開催が予定されていたが,大地震のため中止になった.ローマの長い歴史を物語る場所や建物が競技場として使用され,たとえばボート競技は,ローマ法王の避暑地から見下ろすことのできる火山湖で行なわれた.前回のオリンピックでは,開催国に限られていたテレビの生放送のエリアが,ヨーロッパの18カ国に広がった]
第8回オリンピック冬季大会(米/スクォー・ヴァレー)
2.18−2.28,30カ国665人
1962
シアトル21世紀万国博(米/シアトル)
4.21−10.21,963万5千人[宇宙時代の人類.モニュメントは「スペース・ニードル(展望タワー,最頂部に1時間に1回転するレストランがある)」.会場は,科学の世界,21世紀の世界,商工業の世界,芸術の世界館,娯楽の世界という5地区とそれらをつなぐ世界のブルヴァードにより構成.第2種一般博]
1964
第18回オリンピック競技大会(日/東京)
10.10−10.24,94カ国7千人[衛星によるテレビ中継の最初の大会であり,放送の効果を最大限に発揮するために放送機器の開発に重点がおかれる.「史上最大の規模」あるいは「アジアで最初」ということが盛んに叫ばれたが,それはベルリン・オリンピック以来の「民族の祭典」の場での国威発揚をも意味し,テレビを通じて全世界に同時性をもってプレゼンテーションされた.オリンピックを契機に主に交通網の整備による大規模な都市/国家改造が行なわれる.新幹線,名神高速道路,首都高速道路,それらはまさに高度成長のシンボルでもあった]
第9回オリンピック冬季大会(墺/インスブルック)
1.29−2.9,36カ国1186人
1967
モントリオール万博(加/モントリオール)
4.28−10.29,5030万7千人[人間とその世界.モニュメントは,フラー・ドームやモシェ・サフディ設計の「アビタ67」.内容は,立体映画,環境演出によるテーマ性の追求であった.ブリュッセル万博以来の第1種一般博.立体映画や環境演出によるテーマ性の追求が試みられた.62カ国が参加,カナダ建国100年祭として開催.博覧会の映像時代の先駆け]
1968
第19回オリンピック(メキシコ/メキシコシティ)
10.12−10.27,112カ国5531人[女性として初めて,メキシコのハードル選手E・バジリオが,聖火台に点火する最終走者をつとめた.今大会からテレビ放送が白黒からカラーに変わり,「スローモーション」の技術が導入された]
第10回オリンピック冬季大会(仏/グルノーブル)
2.6−2.18,37カ国1039人