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OPENSALON  
クリスティーナ・クービッシュ《エレクトリカル・ウォークス》

《エレクトリカル・ウォークス》
ミラノ(イタリア)2009
photo: Dieter Scheyhing


サウンド・アート,メディア・アートの分野で,長きに渡り第一線で活動しているドイツのアーティスト,クリスティーナ・クービッシュをお迎えし,アーティスト・トークを行ないます.
わたしたちに聴くことができない電磁気を音響化し,それを聴くことを通じた表現を続けてきたアーティストの貴重なお話を聞く機会となるでしょう.



クービッシュ氏(1948年ブレーメン生まれ)は,1970年代初頭よりコンサート,パフォーマンスによる活動を始め,これまでに国際的なテクノロジー・アート,サウンド・アートの展覧会やフェスティヴァルに数多く参加してきたアーティストです.
絵画,音楽を学び,のちに電子工学を修め,伝統的な音楽の演奏法を覆すような作品や,当時のボディ・アートの影響を受けたパフォーマンスを行なっていましたが,現在では,観客が能動的に関わって音を経験し,音空間を作り出すようなインスタレーション作品を,美術館などの屋内空間や屋外で発表しています.
今回,クービッシュ氏は,ナレッジキャピタル(大阪)でのワークショップのために来日し,2003年のICCでの展覧会「サウンディング・スペース——9つの音響空間」に参加して以来,12年ぶりとなるアーティスト・トークを行ないます.2003年以来継続されている,さまざまな場所における環境での電磁場を特別のヘッドフォンを用いて聴く,近年の彼女の代表作ともなった《エレクトリカル・ウォークス》の実演も行なう予定です.
司会:畠中実(ICC)

日時:2016年1月31日(日)午後3時より [終了しました.]
会場:ICC 4階 特設会場
定員:150名(当日先着順)
入場無料
日英逐次通訳つき
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

 インターネット中継

イヴェントの模様は,Ustreamにてインターネット中継されます.

プロフィール

クリスティーナ・クービッシュ

1948年ブレーメン生まれ.ベルリン在住
絵画,音楽,電子工学を学び,70年代にソロ・パフォーマーとして,パフォーマンス,コンサート,ヴィデオを使った作品などによる活動の後,音響彫刻やサウンド・インスタレーションの制作を開始する.これまでに,ヴェニス・ビエンナーレやドクメンタ8(1987)などの国際美術展,アルス・エレクトロニカやZKMなどのメディア・アートの施設における展覧会にも多数参加.彼女の作品は美術館だけではなく,しばしば公的な場で展開される.また,電磁誘導を用いた作品は観客の能動的な参加を促し,体験的で通常知覚できない世界の聴覚化を通じて,新しいサウンドによる世界を提示する.2003年からは再びパフォーマーとして,さまざまなミュージシャンやダンサーとの活動を行なっている.
近年では,2012年カールスルーエ,ZKMでの『Sound Art. Sound as a Medium of Art』展に参加.プリ・アルス・エレクトロニカのサウンド・アート部門の審査員も務める.マーストリヒト,パリ,ベルリンで客員教授,1994年から2013年までザールブリュッケン芸術大学にてサウンド・アートの教授を務めた.1997年よりベルリン芸術アカデミーのメンバーとなっている.
http://www.christinakubisch.de

→過去に参加した展示・イヴェント

  • クリスティーナ・クービッシュ
  • 左:クリスティーナ・クービッシュ
    右:畠中実(ICC)
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