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OPENSALON マイケル・スノウ,恩田晃,アラン・リクト スペシャル・トーク 「音楽/サウンド/アートの向こう側」
このたび,「サウンド・ライブ・トーキョー」でのコンサートのために来日することになった,マイケル・スノウ氏,恩田晃氏,アラン・リクト氏をお迎えして,三人が実践する,映画,写真,美術,音楽,批評などの活動を通じて,それぞれのあいだにあるもの,それらを超えて表われるものについてお話をうかがいます.
60年代から「構造映画」と呼ばれるコンセプチュアルな映画を制作してきた実験映画の大家であり,ジャズ・ミュージシャンとしても活動するマイケル・スノウ氏,カセットテープに録音されたフィールド・レコーディングによる音源を素材に演奏を行ない,写真や映像作品を制作し,映像作家とのコラボレーションも行なう恩田晃氏,ギタリストとしてロックから即興演奏,実験的な作品までを制作し,またサウンド・アートの概説本『サウンドアート——音楽の向こう側、目と耳の間』の著者でもあるアラン・リクト氏は2005年より三人での演奏を開始し2008年にはCDを発表しました.今回,サウンド・ライブ・トーキョーの招聘により,三人のユニットとしてのはじめての来日公演が実現し,それにあわせICCでトーク・イヴェントを開催することになりました.
スノウ氏の50年近くにおよぶジャンルを超えた活動,恩田氏のさまざまな場所と時間の断層を垣間見せるような音楽観,リクト氏の音楽とサウンド・アートとを行き来する活動についてのお話をうかがうまたとない機会になるでしょう.
司会:畠中実(ICC)

日時:2014年11月3月・午後2時より[終了しました.]
会場:ICC 4階 特設会場
定員:200名(当日先着順)
入場無料
日英逐次通訳つき
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
 インターネット中継
イヴェントの模様は, RealPlayerUstream にてインターネット中継されます.

左から:恩田晃,マイケル・スノウ,アラン・リクト
Photo:Kotaro Okada

プロフィール


マイケル・スノウ

カナダ生まれ.1950年代にプロのジャズ・ピアニストとして活動を開始し,60年代には《Walking Woman》の図像やジャンルそのものを定義し直すかのような「構造映画」《波長》でヴィジュアル・アーティストとしての評価を確立.1964年に映画『New York Eye and Ear Control』のサウンドトラックのためアルバート・アイラーらを起用し,フリー・インプロヴィゼーションという形式の確立に寄与.自身もインプロヴァイザーとして音楽の探求を続ける.エヴァン・パーカー,ラズウェル・ラッド,デレク・ベイリー,トニー・コンラッドなどと共演するほか,CCMC(スノウ,ポール・ダットン,ジョン・オズワルド)の創立メンバーでもあり,ソロ・コンサートも活発に行なっている.写真,ヴィデオ,映画,絵画,彫刻作品は世界各地のギャラリーや美術館で展示されている.
過去に参加した展示・イヴェント

恩田晃

エレクトロニック・ミュージシャン,作曲家,ヴィジュアル・アーティスト.奈良県生まれ,ニューヨーク在住.とりわけ,20年以上に渡って録り溜めたフィールド・レコーディングによる「サウンド・ダイアリー」を用いるプロジェクト《カセット・メモリーズ》で知られる.カセット・ウォークマンを楽器として使用.ウォークマンでフィールド・レコーディングを行なうだけでなく,複数のウォークマンをエレクトロニクスとともに操りパフォーマンスを行なう.近年はジャンルを越境した活動に注力し,映画作家やヴィジュアル・アーティストとのコラボレーションも多い.現在進行中のコラボレーションに,ケン・ジェイコブスとの《ナーヴァス・マジック・ランタン》,鈴木昭男とのサイト・スペシフィック・ハプニング,ラハ・レイシニャとのオーディオヴィジュアル・インスタレーション/パフォーマンスなど.
http://www.akionda.net/

アラン・リクト

ミニマル・ミュージック,インディー・ロックからフリー・インプロヴィゼーションまで,75を超えるレコーディングに参加.現在,リー・ラナルド・アンド・ザ・ダストのギタリストであり,コリー・アーケンジェル,ハウィー・チェンとの「トーク・ロック」バンド,Title TKでも活動.『サウンドアート——音楽の向こう側,耳と目の間』(フィルムアート社,2010/原著2007)の著者,『Will Oldham on Bonnie 'Prince' Billy』(Faber & Faber / W.W. Norton,2012)の編者でもある.長年のファンとして,マイケル・スノウに1990年代後半にインタヴューしたことがきっかけで,カナダやシカゴのフェスティヴァルでともに演奏するようになる.同じ頃,恩田晃とのデュオを開始(アルバム『Everydays』を2008年にリリース).恩田の2003年のアルバム『Bon Voyage!』を聴いてスノウの映画を想起し今日に至る.

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