左から:恩田晃,マイケル・スノウ,アラン・リクト
Photo:Kotaro Okada
カナダ生まれ.1950年代にプロのジャズ・ピアニストとして活動を開始し,60年代には《Walking Woman》の図像やジャンルそのものを定義し直すかのような「構造映画」《波長》でヴィジュアル・アーティストとしての評価を確立.1964年に映画『New York Eye and Ear Control』のサウンドトラックのためアルバート・アイラーらを起用し,フリー・インプロヴィゼーションという形式の確立に寄与.自身もインプロヴァイザーとして音楽の探求を続ける.エヴァン・パーカー,ラズウェル・ラッド,デレク・ベイリー,トニー・コンラッドなどと共演するほか,CCMC(スノウ,ポール・ダットン,ジョン・オズワルド)の創立メンバーでもあり,ソロ・コンサートも活発に行なっている.写真,ヴィデオ,映画,絵画,彫刻作品は世界各地のギャラリーや美術館で展示されている.
過去に参加した展示・イヴェント
エレクトロニック・ミュージシャン,作曲家,ヴィジュアル・アーティスト.奈良県生まれ,ニューヨーク在住.とりわけ,20年以上に渡って録り溜めたフィールド・レコーディングによる「サウンド・ダイアリー」を用いるプロジェクト《カセット・メモリーズ》で知られる.カセット・ウォークマンを楽器として使用.ウォークマンでフィールド・レコーディングを行なうだけでなく,複数のウォークマンをエレクトロニクスとともに操りパフォーマンスを行なう.近年はジャンルを越境した活動に注力し,映画作家やヴィジュアル・アーティストとのコラボレーションも多い.現在進行中のコラボレーションに,ケン・ジェイコブスとの《ナーヴァス・マジック・ランタン》,鈴木昭男とのサイト・スペシフィック・ハプニング,ラハ・レイシニャとのオーディオヴィジュアル・インスタレーション/パフォーマンスなど.
http://www.akionda.net/
ミニマル・ミュージック,インディー・ロックからフリー・インプロヴィゼーションまで,75を超えるレコーディングに参加.現在,リー・ラナルド・アンド・ザ・ダストのギタリストであり,コリー・アーケンジェル,ハウィー・チェンとの「トーク・ロック」バンド,Title TKでも活動.『サウンドアート——音楽の向こう側,耳と目の間』(フィルムアート社,2010/原著2007)の著者,『Will Oldham on Bonnie 'Prince' Billy』(Faber & Faber / W.W. Norton,2012)の編者でもある.長年のファンとして,マイケル・スノウに1990年代後半にインタヴューしたことがきっかけで,カナダやシカゴのフェスティヴァルでともに演奏するようになる.同じ頃,恩田晃とのデュオを開始(アルバム『Everydays』を2008年にリリース).恩田の2003年のアルバム『Bon Voyage!』を聴いてスノウの映画を想起し今日に至る.