ICC

ICCキッズ・プログラム 2012

  • 2012年8月14日(火)ー9月2日(日)
  • ひかり・くうかん・じっけんしつ
  • パーフェクトロン(クワクボリョウタ+山口レイコ)
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オープン・スペース 2010」で好評を博して以降,現在も世界各地で展示されているクワクボリョウタの作品《10番目の感傷(点・線・面)》は,非常にシンプルなアイディアから,思いもよらない壮大な空間の変化によって強い印象を残す体験を生み出す作品でした.
 暗闇の中で,小さなLEDの光源から発される光が大小さまざまな「もの」を照らし出すと,それぞれの「もの」が持っていた属性が失われ,本来の姿とは異なった影となって現われます.その影は,懐かしい風景のようでも,未来の風景のようにも見えます.影が空間全体を闇として包み込むと,それはどこか,洞窟の中で人類の祖先が見たかもしれない映像の原風景へと,わたしたちの記憶を遡行していくかのようです.

今年のキッズ・プログラムでは,クワクボリョウタと山口レイコによるアート・ユニット,パーフェクトロンによる,光,もの,空間,時間,といった要素が組み合わされて生み出される影の世界を体験します.光の配置や光の動きが変わると,「もの」の影はどのようにその見え方を変えていくでしょうか.
 光が規則的に動く部屋で,自分でいろいろな「もの」の影を投影してみたり,光の動きによって自分の影が形を変えたり,楽しみながら,光や影の特徴などについて考え,想像力を働かせ,映像の原点を体験できる作品を展示します.