ICC

OPEN SALON oval@ICC マーカス・ポップ(oval)講演会

1990年代半ばより,エレクトロニック・ミュージックにおける実験的かつ意欲的な作品を多数発表し,シーンへ問題を提起し続けてきたoval.ICCでは,9年ぶりの新作『o』を携えての来日公演に先立ち,ovalことマーカス・ポップによるレクチャーを開催いたします.
自らをして第ニのスタートと位置づける,この新作の制作にはどのような動機があったのか.そして,現在開発中の新たなソフトウェアとはどのようなものなのか.この十余年のエレクトロニック・ミュージックの隆盛に計り知れない影響を与え,多くのフォロワーを生み出したovalの帰還に隠されたものとは何か.マーカス・ポップ本人が大いに語ります.

日時:
2010年10月14日(木)午後7時より[終了しました.]
会場:
ICC 4階 特設会場
定員:
200名(当日先着順)
入場無料
日英逐次通訳つき
主催:
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
企画協力:
HEADZ,UNIT
インターネット中継
イヴェントの模様はインターネット中継されます.


1990年代中葉,CDのデータを故意に読み取り不能にし,音とびなどのエラーを使用した実験電子音響作品によって一躍注目を集め,エレクトロニック・ミュージックの新たな可能性を提示した.93年にAta Takより『Wohnton』でアルバム・デビュー.MILLE PLATEAUXからリリースされた2ndアルバム『systemisch』(1994),サード・アルバム『94 diskont』(1995)によって世界的な評価を獲得する.97年にはクリストフ・シャルルとの共演盤『dok』,99年には誰でもオヴァルになれるというソフトウェアと同名のアルバム『ovalprocess』,2001年に『ovalcommers』を発表.しかし,以降は自らが生み出したラップトップ・ミュージックの隆盛に嫌気がさし,遂には音楽業界から引退.2010年,9年に及ぶ沈黙を破ってニュー・アルバム『o』を発表.自身がギターやドラムをはじめ全ての楽器を演奏し,かつての自身の電子音響の世界観を残しつつも,革新的かつ洗練されたサウンドを創りあげている.

oval来日公演ページ oval Japan 2010

マーカス・ポップ(oval)

畠中実

 

撮影:篠田英美