ICC

ICC開館10周年記念セッション・シリーズ Vol.1
特別シンポジウム「メディア×アートの創造と未来」


会期:2007年4月21日(土),22日(日)午後2時—5時 [終了しました.]
会場:ICCギャラリーA
定員:300名(当日先着順)
入場料:無料 *日英同時通訳付

たえまなく更新される情報環境にともなって,メディアをめぐるアートや創造の領域は,かつてないほど多様化してきています.現代における創造とは,文化,科学,技術など社会の動向と関わりつつもそれを独自の視座から照射することで,広く人々の参加やコミュニケーションへと開いていく側面をもつものといえるでしょう.
このシンポジウムでは,メディア・テクノロジーとアートの創造的触発を通じて,メディア文化の形成と展開を最前線で牽引してきた方々を国内外からお招きし,過去10年にわたる状況とその変化を踏まえながら,未来における創造の可能性について多視点的に語っていただきます.

インターネット中継
シンポジウムの模様はインターネット中継されます.
パネリスト略歴
4月21日 (土)
Alex ADRIAANSENS
アレックス・アドリアーンセンズ

デン・ボッシュ王立美術デザインアカデミーで学んだ後,アーティストとして活動を開始.1982年に設立された”Unstable Media”のための機関V2の創設者の一人としてディレクターを務める.トランスメディアーレ(ベルリン)をはじめとする数多くのフェスティヴァルや教育機関,政府・非政府機関でのアドヴァイザー,またアルス・エレクトロニカ賞をはじめ国際的なコンペティションの審査員を歴任.

ROH Soh-Yeong
ノ・ソヨン

シカゴ大学経済学部を卒業後,主に社会経済学を研究.90年代初頭に万国博覧会においてアート&テクノロジー部門の展示企画を担当したことをきっかけに芸術分野に携わるようになる.1997年にはウォーカーヒルアートセンター(ソウル)のディレクターとなり,同センターのメディア・アート領域を開拓した.2000年にアート・センター・ナビを設立,ディレクターに就任.ソウル在住.
*本人の意向により、プレゼン資料を公開

藤幡正樹
写真:
MORITA Kenji
藤幡正樹

メディア・アーティスト.東京芸術大学大学院映像研究科長.80年代より科学と芸術の関係を独自に探求する作品を発表,メディア・アートの第一人者として国内外で注目を集める.代表作に《グローバル・インテリア・プロジェクト》,《フィールド・ワーク》など.『アートとコンピュータ』など著書多数.JST(科学技術振興機構)の研究「デジタルメディアを基盤とした21世紀の芸術創造」プロジェクト・リーダー.

三上晴子
三上晴子

アーティスト.多摩美術大学情報デザイン学科准教授.1984年から情報社会と身体をテーマとした大規模なインスタレーションを展開.95年より現在まで,知覚によるインターフェイスをコンセプトにインタラクティヴ作品を世界各地で発表.スペインの出版社Diputacion De Malagaから作品集が出版されている.2006年-07年3月までドイツに滞在し,ベルリン芸術大学にて研究を行う.

畠中実

1968年生まれ.学芸員として96年開館準備よりICCに携わる.主な企画担当展覧会に「サウンド・アート」(2000),「ダムタイプ:ヴォヤージュ」(2002),「サウンディング・スペース」(2003),「ローリー・アンダーソン 時間の記録」(2005),「八谷和彦—OpenSky 2.0」(2006)など.コンサートなど音楽系イヴェントの企画も多数.


アレックス・アドリアーンセンズ
ノ・ソヨン
藤幡正樹
三上晴子
畠中実




4月22日 (日)
安倍一直
阿部一直

山口情報芸術センター(YCAM)アーティスティック・ディレクター,主任キュレーター.東京芸術大学美術学部芸術学科美学専攻卒.1990-2001年キヤノン(株)のメセナ活動アートラボの専任コ・キュレーターとして,数々のメディア・アート・プロジェクトを手がける.YCAM準備室を経て2003年より現職.ベルリンの国際コンペティション「トランスメディアーレ賞06」審査員(2005).

Alessandro
アレッサンドロ・ルドヴィーコ

1993年より『Neural』の編集長を務めるかたわら,メディア批評家として論考を多くの書籍や雑誌,カタログなどに執筆.Nettimeコミュニティの創立メンバー,Mag.Net共同編集者,ドクメンタ12のマガジン・プロジェクトのアドヴァイザーを兼任,カラーラの美術アカデミーで教鞭をとる.また《GWEI》他,UBERMORGEN.COMとパオロ・キリオとの共同プロジェクトで受賞多数.

Casey REAS
ケイシー・リース

アーティスト,エデュケーター.ロサンゼルス在住.UCLAデザイン&メディア・アート学部准教授.ベン・フライとともに,画像やアニメーション,インタラクションのためのオープン・ソースのプログラミング言語および開発環境Processingを2001年に創始,共著『Processing: A Programming Handbook for Visual Designers and Artists』がMIT Pressより刊行予定.

高谷史郎
写真:
FUKUNAGA Kazuo
高谷史郎

京都市立芸術大学環境デザイン科卒.1984年以降,京都を拠点とするアーティスト・グループ,ダムタイプの創設メンバーとして数々の作品制作に携わり,映像,照明,グラフィックや舞台装置デザインなどを手がける.並行して個人での活動を展開,最近の仕事に,3月に発表された坂本龍一との共同制作インスタレーション《LIFE — fluid, invisible, inaudible...》(山口情報芸術センター)がある.

四方幸子

2004年より学芸員としてICCに関わる.これまでの企画に「オープン・ネイチャー|情報としての自然が開くもの」(2005),「Lib- LIVE!: 学生コンソーシウム」(2005),「コネクティング・ワールド:創造的コミュニケーションに向けて」(2006)など.東京造形大学特任教授,多摩美術大学客員教授.


阿部一直
アレッサンドロ・ルドヴィーコ
ケイシー・リース
高谷史郎
四方幸子