ICC

「it changes」x.k.さん
公開期間は終了しました.
この手の審査に参加して毎回目撃する光景は,CIロゴを使ったステーションIDのようなモーショングラフィックスの横行だ.そこはさながら必要以上の自己主張に溢れたVJがPLAYする大箱のクラブのようだ!!.ICC!ICC!!ICC!!!!ICC!!!!!!!アジテーションのように,ひたすら声高に繰り出されるICC連呼の中で,もっとも効果的に囁いていたのがこの作品である.作品の後半までは,ほぼ何を呟いているのか全く不明.だからこそその囁きに視聴者は耳を澄ますのだ.そしてエンディングでははっきりとクリアに聞こえるICC!絶叫よりもウィスパー.ナパームデス以上にカヒミカリィから学ぶことの方が大きかったようだ.(宇川直宏)
「train」STNWさん
公開期間は終了しました.
毎年毎年さまざまな審査に立ち会って,ここ数年"禁じ手"とされているパターンの一つである"電車ネタ".理由はミッシェルゴンドリーによるケミカルブラザースの「スターギター」がドロップされて既にもう3年が経つというのに,未だに粗悪なコピー作品が反乱し続けているからだ.しかも最も複雑な心境に陥るのが,この作品のように「なのに完成度が高い!!!」という例だ.しかもこの映像は,タイムスライスのように刻まれた空間が,そこから壁面をワイプ代わりにして,シンメトリーへと展開し,圧倒的にエフェクティブなランドスケープを突きつけることに成功している.SNTW氏を一概にミシェルゴンドリーフォロアーだと決めつけるのは問題だ.ただただ引っかかるのは電車から撮影された風景だというポイントだけなのだ.この時期,どんな作品であろうとエクスペリメンタルな"電車ネタ"はミッシェルゴンドリーの影響下,もしくは副産物ととられてしまう危険性があることを考慮してテーマを選んだ方がいい.「スターギター」はそれほど偉大な作品だったということなのかもしれない.これが電車から撮られた風景じゃなかったら.....と大変悔やまれる作品でもある.今後もSNTW氏の作品に期待したい.(宇川直宏)
「たとえばきっと」ちゃりさん
公開期間は終了しました.
コンペ全体を見ていて思ったのが,似た指向性を持った作品が多いと言うこと.そんな中で思わぬ場所から放たれた直球.そう,最近のコンペでよく言われるのが,画一化.似た方向から投げられる変化球を受け続けたら,直球に目を取られた.素直さにおもわず笑った.ヌケた明るさがあるでしょ.そう言うのも大切なんだなーきっと.(エキソニモ)
「うつろい」komatoiさん
公開期間は終了しました.
アニメと音の作り込みが,簡素なようでいて完成度が高いです.「ハト」というのはありそうな発想ですが,そのメッセージ性からほどよく引いて距離を置いている感じが良いです.(茂木健一郎)