はじめに
行為と相即するデザイン - 深澤直人
参加料金
参加講師
イヴェント
第一夜 5月8日
第ニ夜 6月12日
第三夜 7月10日
第四夜 8月14日
第五夜 9月11日
第六夜 10月9日
第七夜 11月13日
第八夜 12月11日
成果展示
「行為と相即するデザイン」展
2001年度5月—12月の各月第二火曜日
[終了しました.]
4Fロビー
「行為と相即するデザイン」
デザインを経験してから購入するのは難しい.経験価値はリアルな日々の生活のなかでしか受用できない.だからデザイナーは,モノが生活にどう辿り着き,どう生きていくかを予知できなければならない.経験価値とはデザインによって人間が知らなかったことを体験させるのではなく,知っていたことを気付かせることである.
インターフェイスという薄っぺらな流行語が蔓延する前からデザインはインターフェイスだった.身体全部でその価値を受け取っていた.自分が環境の一部を成しているという意識こそが,その環境に新たに投じられたデザインの波動を感じる力になる.
人間の思い込みを知って自己の思い込みを知り,生活のリアリティーを観ることからはじまり,環境に内包する無限の現象をデザインの価値に変換することによってモノをつくり出す体験を試みる.モノとはコトでもある.大切な理解はそのモノもコトも生活の中のほんのわずかな部分であるという自覚である.
深澤直人