今世紀における調性音楽の崩壊に端を発する音楽の革新は,音素材の拡大やテクノロジーの進歩などによって,あらゆる音響が「音楽」として扱われる,という状況をひき起こしました.そうした現在,実験音楽やコンピュータ音楽に限らず,ポピュラー・ミュージックに属する領域にまで,従来の「音楽」という枠組みでは捉えきれない表現が現れています.今,「音楽」に何が起こっているのでしょうか. 本イヴェントでは,企画展「サウンド・アート」展に関連して,出品作家による演奏も交え,「音」と「音楽」という境界線上で活動するアーティストたちにより,コンサートとシンポジウムを行います.
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