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1999年4月23日(金)〜6月13日(日) [終了しました.] ギャラリーA





はじめに


ブルース・ヨネモトは1949年アメリカのサンノゼに生まれ,現在ロサンゼルスに住む日系三世のアーティストです.兄ノーマンとともに,ブルース&ノーマン・ヨネモトとして1970年代後半からヴィデオやフィルムなどメディアを使用した作品を発表し,主としてロサンゼルスを中心としたアメリカ西海岸で活動してきました.

第二次世界大戦における日系人強制収容所やブラジル日系人の生活を写した記録フィルムを使った作品など,日系人という独自の視点や関心を示した作品ばかりではなく,マイク・ケリーやジョン・バルデッサリとのコラボレーションなどその幅広い制作活動によって,現在アメリカ西海岸のアート・シーンを代表するヴィデオ・インスタレーション作家として高い評価を受けています.

NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]では「消滅する記憶」と題して,ブルース・ヨネモトが「生」と「死」あるいは「時間」などをテーマに,本展ために新たに制作した映像インスタレーション作品を展示します.

映像はさまざまなイメージによる情報を蓄える装置,すなわちひとつの記憶ともいえるでしょう.ここでは記憶としての映像,さらには映像をめぐって生起するさまざまな問題を,クレイ・アニメーションやタイムラップスなど映画の古くからある撮影技法を使って制作された映像とそのインスタレーション作品を通して考えようとするものです.