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この仮想世界に接続するユーザーは,このように前面にリアルタイムのビデオ映像が付いたアバターとして表現される.ユーザーはトラックボールを使って空間を自由に動き回ることができ,他のアバターに近づけば,それをコントロールする別のユーザーと話しをすることができる.
アバターには長い尻尾が,その動きの軌跡として残るようになっており,その末尾にはトゲトゲした「ボンボン」が付いている.この「ボンボン」に触れると,その軌跡に沿って自動的にトレース(誘導)されるモードになり,そのアバターのところまで行くことができる.
アバター同士が出会うと,ふたりだけの空間である「親愛の球」が生まれる.この球は互いのアバターの色彩を継承して生成される.この状態から抜け出るためには,互いのスクリーンを重ね合わせなくてはならないが,この行為は二人で協力して行わなければならない.
親愛の球から通常の世界に戻ると,その場所に記録のための板が生成される.そこにはふたりが出会ったことの記録として,お互いのビデオ画像のキャプチャーとアバターの番号と時刻とが書き込まれている.「親愛の球」が形を変えて,その記憶を空間へ刻印するわけである.
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