今回発表されるパフォーマンス『 O R 』は,今年2月から3月にかけてモーブージュ(フランス)に一ヶ月滞在して製作・上演し,その後クレテイユ(フランス)でも上演したものを,新たに手を加えて上演するものです.
今回の作品『 O R 』は,自己をとりまく様々なボーダーについてのイメージの投影を試みます.3月に発表されたパフォーマンス『 O
R 』では,舞台は何もない真っ白い,半円筒形のスクリーンだけで構成される空間で,そのイメージの投影が刺激的な方法で展開されます.スクリーンに映し出される照明と映像.強烈なストロボの閃光に照らされたパフォーマーのダンス.そして一定のリズムを刻む音楽が時に大音量となって,今回の空間を形成していきます.今回のパークタワーホールの公演では,このフランスで発表された作品に手を加えて発表することになっています.
ダムタイプは,各プロジェクト毎にそのテーマに基づいて,インスタレーション,パフォーマンス,映像,音楽など多岐に渡って,異なる形態の作品を展開しています.パフォーマンス『
O R 』では,そのコンセプトメイキングは94年にスタートしており,パークタワーで上演されるパフォーマンスの他,インスタレーションとコンサートの発表が予定されています.インスタレーション版は,ICCに常設展示されています.コンサート『
O R 』については,この7月に開催された「パレルモ・サマーフェスティバル」の公演を皮切りに,9月の神戸アートビレッジセンターに続いて,東京で初のライブをスパイラルホールで開催します.