ICC

書名マインドストーム(新装版)
副書名子供,コンピューター,そして強力なメディア
著者シーモア・パパート
訳者奥村貴世子
出版社未来社
出版年1995
ISBN4-624-40043-7
書名巻き戻された未来
著者藤幡正樹
出版社ジャストシステム
出版年1995
ISBN4-88309-098-1
解題電子メディアはロゴス中心主義の「閉じた文化」から本当に我々を解放してくれるのだろうか.文化の規範化に抗するコンピュ−タ・ネットワ−クがもたらす「自由」の楽しさについて,「脱着するリアリティ−」や「生け捕られた速度」といった著者自身がおこなったプロジェクトや電子文化の周辺を通じて感じさせてくれる.モザイク状に散りばめられた仮説が未来のメディアを鷲掴みにする.
書名マルチメディアと著作権
著者中山信弘
出版社岩波書店(岩波新書)
出版年1996
ISBN4-00-430426
解題「知的財産」とは法律的にどのようなことを意味するのかということが概説されると同時に,デジタル技術の発展により法的な保護が劇的に変容している状況にたいして,法律家がどのように対応しようとしているかという点について,法律家の立場から包括的に述べられる.著作権という枠組みの限界も,「創作性」や「情報の模倣」といった新しい「財」に関しての問題点とともに整理されている.
書名メディア時代の文化社会学
著者吉見俊哉
出版社新曜社
出版年1994
ISBN4-7885-0506-1 C0036
解題社会学者による本書では,テクノロジ−の進化やそれに伴って生じる政治や経済のシステムの変容が,すべて「文化変容」という側面からアプロ−チされている.その「文化変容」が見せる多様で複雑な断面を,時には(社会学上の)理論から分析し,また別の局面では,歴史的な文脈でとらえようとしている.「文化変容」が,メディアテクノロジ−と密接な関係をもち,われわれの空間認識に作用していることも同時に語られている.
書名メディアとしての電話
著者吉見俊哉・水越伸・若林幹夫
出版社弘文堂
出版年1992
解題電話には,「コモンキャリア」と「パーソナルメディア」という二面性があり,メディアとしてもテレビやラジオといったマスメディアとは異なる性格をもつ.また,コンピュータネットワークのインフラとなっていることも見逃せない.本書では,コミュニケーション研究やメディア研究において見過ごされてきた電話をメディアとして再評価され,3人の社会学者が独自の手法と視点によって,今日的な役割がますます重要視されている電話が詳細に分析されている.
書名メディアの時代
著者G.ガンパート
訳者石丸正
出版社新潮社(新潮選書)
出版年1990
書名メディアの生成
著者水越伸
出版社同文館
出版年1993
解題メディアによるネットワークが最も明確な姿を現したのは,20世紀初頭におけるラジオであっただろう.本書では,アメリカにおけるラジオの成立からその変容を丹念にたどることによって,そのネットワーク化が,間接的あるいは直接的に「ナショナリズム」や「アメリカンライフ」に与えた影響力が,詳細な文献調査とともに分析されている.後半では,テレビへの移行がラジオのデザイン論とともに考察され,メディアの役割期待が変容していくプロセスも実感することができる.
書名メディアの文明史
著者ハロルド・イニス
訳者久保秀幹
出版社新曜社
出版年1987
原書名THE BIAS OF COMMUNICATION
原著者Innis, Harold
原書出版年1951
書名メディアの理論
副書名情報化時代を生きるために
著者フレッド・イングリス
訳者伊藤誓・磯山甚一
出版社法政大学出版局
出版年1992
ISBN4-588-00372-0
解題五千年に及ぶメディアの歴史と文化全般を横断的に考察しながら,テクノロジ−によって進化し続けるメディアの理論化をめざした社会文化論.本書においては,メディアにアプロ−チする上での基本単位として「物語」が位置づけられ,「物語」をてがかりに,メディアをめぐる文化理論の政治的かつ経済的な背景を概観する.最終的に,「体験を知識に変換するもの」としてのメディアが,大衆文化論の中心的なテ−マであることが力説されている.
原書名MEDIA THEORY / An Introduction
原著者Inglis Fred
原書出版社Basil Blackwell
原書出版年1990
書名メディアはマッサージである
著者マーシャル・マクルーハン+クエンティン・フィオーレ
訳者南博
出版社河出書房新社
出版年1995
ISBN4-309-24170-0
解題『機械の花嫁』『グ−テンベルグの銀河系』『メディア論』を手掛けたマ−シャル・マクル−ハンの作品.写真,イラスト,テキストが等価にレイアウトされ遊び心に溢れており,マクル−ハンの理論のエッセンスが散在している.直観的ともいえる内容は,読者に自由な解釈の余地を残すとともに,マクル−ハンの思想に気楽に触れることを可能にしている.彼のパ−スペクティブからメディア論的世界観を展望する上で格好のガイドブック.
原書名THE MEDIUM IS MASSAGE / An Inventory of Effects
原著者McLuhan, Marshall
原書出版社JeromeAgel
原書出版年1967
書名メディア論
副書名人間の拡張の諸相
著者マーシャル・マクルーハン
訳者栗原裕・河本伸聖
出版社みすず書房
出版年1987
ISBN4-622-01897-7
解題本書は「熱いメディアと冷たいメディア」や「メディアはメッセ−ジである」といった独特な発想から書かれた総論と,印刷,写真,自動車,テレビといったメディアについての各論から構成されており,「拡張された身体」(メディア)がどう人間を形式化していくのかを精密に捉えている.現代文化の本質を論理的に暴き,電子メディアの時代にたいする知的洞察に満ちたマクル−ハンの包括的集大成.
原書名UNDERSTANDING MEDIA / The Extensions of Man
原著者McLuhan, Marshall
原書出版社McGraw-Hill Books
原書出版年1964