ICC

書名バーチャルコミュニティ
副書名コンピューター・ネットワークが創る新しい社会
著者ハワード・ラインゴールド
訳者会津泉
出版社三田出版会
出版年1995
ISBN4-89583-142-6
解題本書においては,世界中に散在する数え切れないほど多くのコンピュータをつなぐコンピュータネットワークによって人間同士のコミュニケーションの形態を変容し,多様なコミュニケーションの形態が社会のあり方そのものに対して大きな影響力を及ぼしつつある事態が詳細に述べられている.世界各国での取材を通じて,著者は多数のネットワーカーに接し,「バーチャルコミュニティ」が進化してきた経緯が語られ,期待と不安を交錯させながらインターネットに参加しようとしている新しいユーザーにも,貴重な指針を与えている.
書名ビーイング・デジタル
副書名ビットの時代
著者ニコラス・ネグロポンテ
訳者福岡洋一
出版社アスキー出版局
出版年1995
ISBN4-7561-1604-3
解題MIT(マサチュ−セッツ工科大学)メディアラボの中心人物である著書によるデジタルワ−ルドの未来学.著者が描くデジタルワ−ルドにおいては,従来重視されてきたアトム(物質)にたいして,ビット(情報)という概念が重要な意味を持つ.あらゆるメディアがデジタル化され,われわれの生活がメディアとのインタラクティブ(相互作用)により豊かになる.そのような著者の未来学が,豊富な事例とともに展開される.
原書名BEING DIGITAL
原著者Negropote, Nicholas
原書出版社Alfred A. Knoph, Inc.
原書出版年1995
書名表象空間の近代
副書名明治「日本」のメディア編制
著者李孝徳
出版社新曜社
出版年1996
ISBN4-7885-0546-0
解題「日本」という国民国家が誕生した推移を,明治時代に新たに登場し影響力をもつようになった地図・交通・写真・商業出版などさまざまな「表象」の詳細な分析によって解読した一冊.日本における「国民」や「近代国家」がどのように編制されていったかという点について,視覚メディアの登場とその普及の推移が紹介されながら詳細に分析されている.政治神学と近代化という相矛盾した国民国家構築のプロセスが,身近なメディアを通じて明らかにされている.
書名ビル・ゲイツ 未来を語る
著者ビル・ゲイツ
訳者西和彦
出版社アスキー
出版年1995
ISBN4-7561-0231-X
書名複製技術時代の芸術
副書名ヴァルター・ベンヤミン著作集2
著者ヴァルター・ベンヤミン
訳者佐々木基一(編集解説)
出版社晶文社
出版年1970
ISBN4-7949-1062-2
解題複製技術の芸術文化との関連を論じた先駆的かつ独創的な古典.複製を実現するテクノロジ−は,芸術に政治性を与え,大衆の参加を大きく促した.マルクス主義者である著者は,複製物(芸術のみならず文化領域全般)において,私有の観念が排除されることを歓迎するとともに,テクノロジ−が果たす役割を入念に検証する.最終的には,時代を変容させる推進力を欠いたあらゆる歴史主義的な芸術や文化が痛烈な批判の対象となっている.