ICC

著者ナイトメア
訳者松藤留美子・オフィス宮崎
書名シークレット・オブ・スーパーハッカー
出版社日本能率協会マネジメントセンター
出版年1995
解題ひとくちに「ハッカ−」と言っても,現在日々拡大し続けているネットワ−ク上にはさまざまなハッカ−が「活動」している.本書では,匿名(ハンドル名「ナイトメア」)の著者によって,ハッキングの歴史やノウハウのヴァリエ−ションなどが(著者のハッカ−としてのこだわりを含めて),詳細に紹介されている.ハッカ−の生態やハッキングの欲望を知ることが,コンピュ−タセキュリティの第一歩であることが前編にわたって強調されている.
著者中岡哲郎+石井正+内田星美
書名近代日本の技術と技術政策
出版社国際連合大学
出版年1986
著者中山信弘
書名マルチメディアと著作権
出版社岩波書店(岩波新書)
出版年1996
ISBN4-00-430426
解題「知的財産」とは法律的にどのようなことを意味するのかということが概説されると同時に,デジタル技術の発展により法的な保護が劇的に変容している状況にたいして,法律家がどのように対応しようとしているかという点について,法律家の立場から包括的に述べられる.著作権という枠組みの限界も,「創作性」や「情報の模倣」といった新しい「財」に関しての問題点とともに整理されている.
著者西垣通
書名聖なるヴァーチャル・リアリティ
副書名情報システム社会論
出版社岩波書店
出版年1995
解題「マルチメディア」を代表する技術としてのヴァーチャル・リアリティ.その「仮想現実」がもてはやされる陰で,宗教的な聖性がさまざまな局面に露呈している.著者は,この「聖なるもの」が21世紀の情報社会にとって,重要な概念になるはずだと主張する.華やかな未来像が語られる一方で,「仮想現実」に見え隠れする悲観的な側面を考えることが重要であることを示唆している.
著者ニコラス・ネグロポンテ
訳者福岡洋一
書名ビーイング・デジタル
副書名ビットの時代
出版社アスキー出版局
出版年1995
ISBN4-7561-1604-3
解題MIT(マサチュ−セッツ工科大学)メディアラボの中心人物である著書によるデジタルワ−ルドの未来学.著者が描くデジタルワ−ルドにおいては,従来重視されてきたアトム(物質)にたいして,ビット(情報)という概念が重要な意味を持つ.あらゆるメディアがデジタル化され,われわれの生活がメディアとのインタラクティブ(相互作用)により豊かになる.そのような著者の未来学が,豊富な事例とともに展開される.
原著者Negropote Nicholas
原書名BEING DIGITAL
原書出版社Alfred A. Knoph, Inc.
原書出版年1995
著者テッド・ネルソン
訳者竹内郁雄・斉藤康己
書名リテラリーマシン
副書名ハイパーテキスト原論
出版社アスキー出版局
出版年1994
ISBN4-7651-0418-5
解題ハイパ−テキスト研究初期における功績であるMemexやAugmentを踏襲して発案されたプロジェクト『ザナドウ』.インターネット上のWWW(World Wide Web)にも少なからず影響を与えたこのザナドウ・プロジェクトはコンピュ−タ社会における電子出版,文献,非線形テキスト,ネットワ−ク,知識に対するアクセスの可能性,つまり情報伝達,記憶の編成方法を示唆するものである.ハイパーテキストの先駆者が自費出版した原著を,平易な解説と関連する文献を付して構成されたアンソロジー的な性格をもつ一冊である.
原著者Nelson, Theodor Holm
原書名Literary Macines
原書出版社Self Published
原書出版年1980