ICC





はじめに
入場料
安斎利洋ノート
全世代連画相関図
連画トーク
展示作品
参加作家
 
1994年12月2日〜19日 [終了しました.]





はじめに


 ICC NEWSCHOOL WORKSHOP「二の橋連画」は,1994年9月6,8日の2日間,安斎利洋,中村理恵子の「連画」のコンセプトのもと,LANネットワークを利用したコラボレーションの実験ワークショップとして実施された.
実施された場所から「二の橋」と名付けられたこの連画ワークショップは,安斎利洋を宗匠(マスター)に,公募により選抜された20人の連衆(れんじゅ=メンバー)と安斎の「連画」のパートナーである中村理恵子をサポーターとして,画像による影響と反発と共感のネットを形成していった.
 まず,1994年の「SIGGRAPH」で安斎-中村が連画セッションを行った時に,エリザベスという10歳にも満たない少女が,中村の絵にいたずら描きをしたものを種絵とし,その種絵に20人の連衆がリンクして連衆自身の作品を作成する.リンクというのは,例えば画像そのもののマッピングであり,アウトラインのサンプリングであり,テーマの継承であり,もしくは種絵そのものに加筆することでもある.大事なことはリンクした元画像に何らかの関連を持つということであった.ある世代について,ピンと来る種が見あたらない場合は筆を置くことも可能である.こうしてできあがった最初の作品を1世代とし,今度はそれらが次世代の種となる. このようにして何世代も同じ様なサイクルを重ね,2日間で一つの編み物をつくりあげた.展覧会では,錯綜する影響の地図を展示するとともに,ポリフォニーを解読するための検索装置を設置する.同時にICC NET「四ッ谷連画」をパソコン通信上で開催し,新たな「連画」の展開を試みる.