インターネットにおけるアート

FUJIHATA Masaki and KAWASHIMA Takeshi
藤幡正樹+川嶋岳史

Nuzzle Afar-Distant affairs and Greetings produced at ZKM Karlsruhe, Germany
ZKMに滞在中の1998年に制作.ネットワークを用いて一つのサイバースペースを複数のユーザーによって共有することで,人間同士のラヴリーな関係性の実現を,抽象的な表現機能で実現した作品.サイバースペースの建築は,そのプロポーションの問題ではなく,オブジェクトの機能として設計され,他者の存在との関係性の作られ方を設計することであるという考えにもとづき,実際的には,抽象的な意味における他者との距離を段階的に体験できるような空間の機能がデザインされた.
ここにつくりだされたコミュニケーション・スタイルの一つのモデルを参加者は,現実に操作し,体験することができるようになっている.
ブダペストの現代美術館で開かれている「Perspective」展へ出品され,リンツのアルス・エレクトロニカ・センターとカールスルーエのZKMへ常時接続されて,五つのアヴァターが相互に動きまわるかたちで展示されている.

    Nuzzle
    Nuzzle

    photo: 藤幡正樹


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