インターネットにおけるアート

■註

★1
Andreas Broeckmann. 1964年生まれ,ベルリンおよびロッテルダム在住.
ボッフム,ベルリン,英国のノーウィッチで芸術史,社会学,メディア学を専攻.
95年以降ロッテルダムのメディア・オーガニゼーションV2のプロジェクト・マネージャーとしてDEAF(Dutch Electronic Art Festival)や「Next 5 Minutes」などの企画に関わる.96年には中東欧のメディア関係者のネットワークV2_East/Syndicateを始動,98年にはベルリンのメディア関係者によるイニシアティヴMikroを共同で設立するなどアクティヴに活動.
この論考のブレックマンの発言については以下の文献を参照した.Andreas Broeckmann, "Are You Online? - presence and participation in network art," INFOWAR, Ars Electronica98, Springer, Wien/New York, 1998.
★2
Regis Debray. 1940年パリ生まれ.
パリのエコール・ノルマルで哲学を学ぶ.
60年代,チェ・ゲバラのもとでラテン・アメリカの革命運動のゲリラ戦に加わり,ボリビアで投獄.
70年,フランス帰国後は,80年代にミッテラン政権の外交特別顧問を務め,かたわら『ルモンド』紙などで活発な議論を展開.
90年代に新しい学問「メディオロジー」を提唱し,矢継ぎ早に著作を発表する.
NTT出版よりその邦訳書『メディオロジー宣言』を今秋刊行.
以後『トランスメッテ』『一般メディオロジー講義』『イメージの生と死』を続刊予定.
ここでは以下の文献を参照した.
「メディオロジ−宣言」,石田英敬訳,『現代思想』1996年4月号.
★3
Friedrich A. Kittler. 1934年生まれ.
ベルリンのフンボルト大学の芸術学・文化科学部門教授.文明工学的視野から著作活動を展開.
著書=『グラモフォン・フィルム・タイプライター』(1985/邦訳=石光泰夫・石光輝子共訳,筑摩書房,1999),『ドラキュラの遺言――ソフトウェアなど存在しない』(1993/邦訳=原克他訳,産業図書,1998)などがある.
ここでは「都市はメディアである」(長谷川章訳),「インターネット――郵便システム/流出/都市」(神尾達之訳)(いずれも原典は1995年発表/邦訳=『10+1』No.13所収,INAX出版,1998)を参考にした.
★4
Peter Weibel. 1945年オデッサ生まれ.
パリとウィーンで文学,薬学,論理学,哲学を学ぶ.メディア・アーティストおよび理論家.
86年から95年まで,アルス・エレクトロニカのコンサルタントを,92年から95年までは同ディレクターを担当.
中欧地域のアート,メディアシーンを長年にわたり牽引し,99年,ZKMディレクターに就任.
★5
ルーサー・ブリセット(=Luther Blisset Project [LBP])は,90年代半ば以降,メディア・テロリズムを戦略的に展開してきた.
ノウボティック・リサーチの《IO_DENCIES - lavoro immateriale》にもコラボレーターとして参加している.
ここでは以下のテクストを参照.
Luther Blisset, "[7-11] 0100101110101101.ORG: art.hacktivism," June 26, 1999 for nettime and rhizome,
http://www.0100101110101101.ORG/0100101110101101.ORG/0100101110101101.ORG/index.html
★6
Olia Lialina, "Re: art hacktivism," nettime, July 10, 1999.
★7
ここでは以下の文献を参照した.
Saskia Sassen, "The Topoi of E-space + Private and Public Cyberspace," nettime, Oct. 17, 1998 & READ ME!, Autonomedia, 1999.
★8
ニューヨーク在住の思想家,アナーキスト,編集者のハキム・ベイ(Hakim Bey)は,SF,サイバーカルチャーなどにわたる横断的な執筆活動を行なっている.ハキム・ベイ「イミディアティズム」は,本誌25号(1998年夏)に訳載(篠儀直子訳).
★9
Ivan Illich. 1926年ウィーン生まれ.
ザルツブルク大学で歴史学の博士号を得たのち,ニューヨークのプエルトリコ人街でカトリック司祭として活動.
その後,メキシコに「異文化間資料センター」を発足させて,一貫して第三世界の民衆の視点から産業社会批判を展開している.
著書=『脱学校の社会』(1970/邦訳=東洋・小沢周三訳,東京創元社,1977),
『コンヴィヴィアリティのための道具』(1973/邦訳=渡辺京二・渡辺梨佐訳,日本エディタースクール出版部,1989),
『シャドウ・ワーク』(1981/邦訳=玉野井芳郎・栗原彬訳,岩波書店,1982)ほか.
★10
Georg Simmel. 1858−1918.
ドイツの哲学者,社会学者.
著作集が白水社から刊行されている.
★11
Jean Gabriel de Tarde. 1843−1904.
フランスの社会学者.模倣という概念を用いて社会現象を説明した.
また,「公衆」の概念を提示し,新聞媒体を通じて世論を形成することを指摘した.
著書=『世論と群衆』(1901/邦訳=稲葉三千男訳,未来社,1989)など.
★12
Nikola Tesla. 1857−1943.
誘導電動機を発明し交流技術を完成した電気工学者で発明家.
87年に多層交流による電力輸送のための発電機と誘導電動機に関する特許を出願した.
ウェスティングハウス社はこの特許を買収し,ナイアガラ水力発電所の送電線に二相交流を用いて成功をおさめた.
★13
Maurizio Lazzarato. 政治理論家.パリ第7大学にてコミュニケーション・パラダイム,情報テクノロジー,非物質的労働に関する博士論文を執筆するかたわら,『Futur Anterieur』誌の編集に携わる.ノウボティック・リサーチの《IO_DENCIES−lavoro immateriale》では,中心的コラボレーターとして活躍.
ここでは以下の文献を参照した.
"New Forms of Production and Circulation of Knowledge," nettime, Oct.17, 1998 & READ ME!, Autonomedia, 1999.


JODI《jodi.org》
http://www.jodi.org

JODI


アレクセイ・シュルギン《Form》
http://easylife.org

Form


rhizome
http://www.rhizome.org

rhizome


RIS(Radio Internationale Stadt)
http://orang.orang.org/

RIS


ゾルタン・セゲディ=マサック《Demedusator》
http://www.rhizome.org

Demedusator


オリア・リアリナ《Will-n-testament》
http://will.teleportacia.org/

rhizome


ルーサー・ブリセットのサイトにある "hybrids"
http://www.0100101110101101.ORG/0110100110/

rhizome


KULTURSERVER
http://www.kulturserver.de

rhizome


しかた・ゆきこ
キュレーティングおよび批評.
キヤノン・アートラボのキュレーターおよびZKMインターネット・コレクション(ZIC)アドヴァイザー,
資生堂CyGnetゲスト・キュレーター,『ART AsiaPacific』誌の日本編集アドヴァイザー,Command Nネットワーク・メンバー.

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