back to contents
特集/20世紀のスペクタクル空間

「スペクタクルの20世紀」年表1910-1919

イベント・事件等

clickable map

1910
●ストラヴィンスキー作曲,フォーキン振付による《火の鳥》初演(仏/パリ).
1911
●アムンゼン(ノルウェー)南極に初到着.●帝国劇場落成(日).横川民輔による設計.帝劇は,歌舞伎,古典演劇,近代演劇,洋楽演奏会,歌劇,活動写真上映など幅広く興行を行ない,大正期において西洋文化を根付かせる役割を果たした.同設計者による他の建築物には,三越本店(1914年完成)がある.●コンドルの指導による,三菱財閥の丸の内ビル街が完成.日本における近代的な高層建築としてのビルディングの始まり.●ネスター社,ハリウッドに初の撮影所(米).
1912
●北大西洋上で,豪華客船タイタニック号が氷山と衝突して沈没.1513人が犠牲となる(英).W・ストーワーによるこの事件の挿絵は,今世紀に急増することになる,一つのスペクタクルとしての「大事故」の原型でもある.
1913
●ルッソロ「騒音の芸術・未来派宣言」(3.11起草),作品《都市の目覚め》(伊).●《春の祭典》が初演(仏/パリ).ディアギレフのロシア・バレエ団,ストラヴィンスキー作曲,ニジンスキー振付.シャンゼリゼ劇場での初演では,バーバリズムと奇怪さに満ちたその音楽が,嘲笑と悪評の大スキャンダルを引き起こした.●国際的美術展のアーモリー・ショー開催(米/ニューヨーク)[300人以上が出品,有料観客25万人以上].アメリカ美術の部門と,西洋近代美術の主な系譜の部門の二部からなり,ヨーロッパ美術の紹介はむろん,それに対するアメリカの訣別をも意味した.急進的なアメリカの作品は,デュシャン《階段を下りる裸体》など.
1914
●チャップリン,第1回監督・主演作『チャップリンの総理大臣』(米).●ドイツ軍,パリを空襲.世界初の空襲.●東京駅竣工(日).辰野金吾による設計.同設計者による他の建築物には,日本銀行本店(1896年完成)がある.●《カチューシャの唄》流行(日).芸術座がトルストイの『復活』を上演.松井須磨子の歌う劇中歌の《カチューシャの唄》(中山晋平作曲)が全国的に流行.●ドイツ工作連盟展(独/ケルン)B・タウトのガラスの建築が登場.
1915
●グリフィス『国民の創生』(米).●帝劇洋劇部が『ボッカチオ』上演.男装の麗人,原信子が,《恋はやさし》《ベアトリ姉ちゃん》を歌う(日).●ルシタニア号沈没(英).
1917
●オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドがデビュー(米/ニューヨーク).これ以降,ジャズが「白人」文化に広く根付く.また同年,彼らは史上初めてジャズをレコードに録音した.●デュシャンが「ニューヨーク・アンデパンダン」展に便器をレディ・メイドの作品《泉》として出品し,拒否される(米).●台本コクトー,音楽サティ,舞台装置ピカソによるバレエ《パラード》(仏).シャトレ座で「一幕物の現実主義的バレエ」と銘打って《パラード》を初演.●ロシア革命.
1918
●セーラー服,全国に普及(日).●シェーンベルクがウィーンに「私的演奏協会」を発足させる(墺).新しい音楽を「公衆の腐敗作用」から遠ざけることを目的とし,拍手や批評を禁じた.これは現代音楽の運動を促進させた一方で,以降それを一般の公衆から乖離することにもつながった.公衆との直接の摩擦によるスキャンダル性は薄れ,現代音楽は,狭い世界の中で秘儀化かつ自律化していく傾向に.
1919
●グロピウス等,ヴァイマールに国立バウハウス設立(独).家具,住宅,グラフィックなどを含んだ,総合芸術の実験場.アーツ・アンド・クラフツ運動を受けた機能主義と,未来派にも似た前衛的な総合芸術の理念とが合体.●中国で「五・四運動」.●小林一三,宝塚温泉内に宝塚歌劇音楽学校を設立,新歌劇場を完成(日).●住宅改善博(日/東京教育博物館).文部省の主催で住宅の模型や図面を展示.