ICC
展示作品03:「Perfume "Global Site Project"」

Perfumeの世界デビューを記念して,ファンとクリエイターの手によって世界へ羽ばたくというコンセプトのもと企画されたプロジェクト.その中のオープンソース・プロジェクトでは,Perfumeのモーション・キャプチャ・データや楽曲,さらにデータを使用するための機能拡張やサンプル・コードが提供された.クリエイターは,これらの素材を元に,オリジナルのモーション・グラフィックスを作成し,YouTubeなどで公開することができる.その結果,世界各国からヴァリエーションに富む600以上のプロジェクトが生まれた.
Perfumeのプロモーション・コンテンツでありながら,Perfume本人の肖像は一切登場しない.映像などによる視覚的な情報ではなく,3Dスキャンやモーション・キャプチャによって完全にデータ化されたPerfumeがコンピュータ・ネットワークによって拡散していく.それによって,Perfumeとライゾマティクスはアーティスト,クリエイター,ファンの間に新しいコミュニケーションを生み出した.
「Perfume "Global Site Project #003"」は,プロジェクトを通じて,ファンとヨーロッパにいるPerfumeをつなぐことをコンセプトに企画された.ライゾマティクスは,ファンがWeb上に公開されたPerfumeの3Dモデルに自由にグラフィックやアニメーションを投稿できる仕掛けを制作し,これに合わせてオリジナルのプログラミング原語(Prfm Programming Language)環境も制作・公開した.これらを用いて投稿されたグラフィックは,Perfume初のヨーロッパ公演「Perfume WORLD TOUR 2nd」において,舞台スクリーンに投影された.

制作発表年月:2012年3月(#001),7月(#002),2013年6月(#003)

Performance/Concept:Perfume
Concept/Supervision:MIKIKO(elevenplay)
Programming/Design:堀井哲史(Rhizomatiks)
Art direction/Design:木村浩康(Rhizomatiks)
Creative and technical direction:真鍋大度(Rhizomatiks)
Programming/Language design:吉川佳一
Graphic stamp direction:佐藤寛(white)
Server-side programming:武政竜也(Rhizomatiks)
Server-side programming:2bit(buffer Renaiss)
Music:evala(port, ATAK)


Perfume "Global Site Project #003"
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