ICC
展示作品01:《Physicalizing Data by Rhizomatiks》

Perfumeの名を冠した初めてのインスタレーション作品として,TOKYO DESIGNERS WEEK2012に出展された.初のワールド・ツアーをひかえたPerfumeが現実世界に出る一歩手前のステージとして,ヴァーチュアルとリアルの中間にある存在感を表現している.そのためにホログラフィック映像という手法が用いられるほか,ヴァーチュアルなイメージが徐々に現実世界へと推移していくように,「Perfume "Global Site Project"」でも公開された3Dデータから成形された彼女たちの彫像に映像が投影されている.
彼女たちは,身体の形状や動きの数値としてデータ化され,そこから新たなイメージによってリプレゼントされる.それは,通常イメージによって認識されるアイドルという存在にとって,非常に斬新かつ大胆な方法論でもあった.アイドルという偶像の同一性を保持することが,フィジカルな身体的特徴によってではなく,精緻に数値化されたデータによってなされている.

制作発表年月:2012年10月

企画:ユニバーサル ミュージック合同会社,株式会社アミューズ
音楽:中田ヤスタカ(CAPSULE)
クリエイティヴ・ディレクション:MIKIKO(elevenplay)
インスタレーション・デザイン:齋藤精一(Rhizomatiks),坂本洋一(Rhizomatiks)
クリエイティヴ・ディレクション,プログラミング:真鍋大度(Rhizomatiks)
映像プログラミング:比嘉了(Rhizomatiks)
映像制作:McRAY CG,Daihei Shibata + Hiroshi Sato(white)
制作協力:P.I.C.S.
技術協力:Studio TED | Spin Inc.,株式会社ケイズデザインラボ
造形協力:八十島プロシード株式会社,株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
サウンド・デザイン協力:澤井妙治(Qosmo)