ICC
OS2013
展示作品
《心象自然研究所》
2013年
プラプラックス


第一期展示風景
撮影:木奥恵三

わたしたちの身の回りにある自然からいろいろな断片を取り出そうとする試みです.この部屋の棚の中には,自然にまつわるいろいろなものが置いてあります.たとえば,石は物質であり,いろいろなものの元になる素材でもあります.それだけではなく,わたしたちは石そのものの形や色などからインスピレーションを受けることもあります.石を思い描くとき,石そのものの性質を表わすだけではなく,石からもたらされる心象(心の中に浮かんだ風景)として表わすこともできるのです.

この心象自然研究所は,作家の思考プロセスそのものであり,自然の素材のさまざまな側面を視覚だけでなく,触覚,聴覚,嗅覚などの複数の感覚,またはそれぞれの記憶をとおして,心象イメージを形成する実験を行なっていきます.ここにある作品や本,そしてこの部屋自体が,わたしたちの心の中に生まれるイメージを引き出すための空間であるともいえます.ある期間でテーマを替えながら,ワークショップなどのイヴェントも行なっていく予定です.

展示棚デザイン/設計:mamm-design



第一期
展示期間:2013年5月25日(土)—9月1日(日)
テーマ「ハナ」「イシ」

第二期
展示期間:2013年9月3日(火)—12月1日(日)
テーマ「シシ」「ムシ」

第三期
展示期間:2013年12月3日(火)—2014年3月2日(日)
テーマ「ソラ」


プラプラックス プロフィール
近森基,久納鏡子,筧康明,小原藍による,インタラクティヴ・アート/デザインのプロフェッショナル・グループ.異なる専門領域をもつメンバーのコラボレーションにより,影絵や積み木,絵本など,子どもの遊びや玩具をモチーフにしたインタラクティヴな作品を国内外で発表.大学や企業との共同研究や,公共空間や商業施設等の演出も手がける.
過去に参加した展示・イヴェント