ICC
OS2013
展示作品
エマージェンシーズ! 020
《プラモデルによる空想具現化》
2013年
池内啓人
展示期間:2013年5月25日(土)─9月29日(日) [終了しました.]


撮影:木奥恵三

どこか秘密基地のように見えるジオラマの中心に,あきらかにスケールの異なるディスプレイが置かれています.そのジオラマの中の建物に見えるものは,どうやらパソコンのようであり,ジオラマが展示されている横にはプリンターやラジオがラックに置かれ,それは机の上で展開されていることに気づくでしょう.

この作品は,ふだん使用している机の上がジオラマの舞台となり,パソコンやその周辺機器がジオラマを構成する要素として組み込まれています.パソコンや周辺機器は,ジオラマの世界観を演出する建造物などとして造形し直されていますが,機器を構成する電子回路や配線,機構などは破損されずに保たれているため,そのまま使用することができます.

作品に組み込まれた機器は,通常どおりのインターフェイスとして機能します.キーボードの作品はそれ自体がひとつの作品として鑑賞できますが,ジオラマを映すウェブカメラを操作するためのインターフェイスとしても使用され,作品と人との距離感というものをぼやかすインタラクティヴな装置として機能しているように感じることができます.

プログラム協力:鳥井原光二
写真協力:荻原楽太郎

池内啓人 プロフィール
1990年生まれ,2013年多摩美術大学情報デザイン学科卒業.大学でFlashコンテンツやデザインを学ぶかたわら,それ以外の時間の大半をプラモデルの制作をして過ごす.卒業制作にあたり,自分の最も身近なものであったコンピュータの内部が秘密基地に見えるという着想から,プラモデルを組み合わせたハイブリッド・ジオラマを制作し発表した.

関連イヴェント


アーティスト・トーク
池内啓人

日時:2013年9月29日(日)
午後2時より[終了しました.]
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展示期間延長について


エマージェンシーズ!020 にて展示中の池内啓人《プラモデルによる空想具現化》が,アルス・エレクトロニカ2013「TOTAL RECALL - The Evolution of Memory」展に出品されます.これに伴い,展示期間を9月29日(日)まで延長し,さらに多くの方々にご鑑賞いただけるようになりました.

チャンネルICC


ポッドキャスト「チャンネルICC」にて,この出品作家のインタヴューをお楽しみいただけます.
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