ICC

展示概要・作品

《キネティック・カラー・バー》
2008年
武藤努
展示期間:2009年5月16日(土)—11月15日(日)[終了しました.]


撮影:木奥恵三

ディスプレイに映し出されるカラフルなストライプが,細いものからだんだん幅広くなり画面全体に広がります.その間,それぞれのストライプは,時間とともにその色彩を変化させていきます.この作品は,「動く色彩を計算により構成する」という考えにもとづき,デジタル領域において色彩を明度,色相,彩度といった要素の変化に伴って動的にコントロールするコンピュータ・アプリケーションです.個々のストライプの上下に現われる2色の色彩がつくるグラデーションのカラー・バーは,独自のアルゴリズムによって混色されており,常に異なるイメージがリアルタイムに生成されています.

武藤努 プロフィール
武藤努は,主にコンピュータなどの電子メディアを用いて,従来の美術における造形概念と電子メディア・テクノロジーを融合し,新たなヴィジュアル・コミュニケーションの実験を行なう.動的,空間的な色彩表現の研究を通じて,色彩光の変化に伴う視覚環境の変化に注目したインタラクティヴな照明機器などを制作している.
過去に参加した展示・イヴェント

この作品は,独立行政法人科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業個人型研究(さきがけ)の研究領域「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」の支援により開発されました.

関連イヴェント
アーティスト・トーク 藤木淳,武藤努
日時:2009年5月17日(日)午後2時より[終了しました.]|→ 詳細|