ICC
ライト・[イン]サイト—拡張する光、変容する知覚
《光(アイ・ドローイング)》 《残像 1a(アイ・ドローイング)》上左:《光 1a(アイ・ドローイング)》1992年
上右:《残像 1a(アイ・ドローイング)》1992年
左:制作風景
《光(アイ・ドローイング)》 1992年
《残像(アイ・ドローイング)》 1992年
ヨッヘン・ヘンドリックス
アーティスト自らが視線入力装置を使用することで,視線の動きによって実現させた「アイ・ドローイング」シリーズから,非物質的な現象としての光を描写した作品,および光のドローイング直後に体験された残像を描写した作品を展示.通常,世界や対象を捉えるためにランダムかつ無意識的に漂う視線が,ここでは意識的かつ構築的なものとして扱われている.手を介さずに眼から直接生み出されるドローイングは,見るという行為そのものを視覚化するものであり,見るということと表現をひとつのプロセスとしてつなぐものとなる.
「ヴォイス・オン・LiS」にて,この出品作家のインタヴューをお楽しみいただけます.* 英語のみ
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ヨッヘン・ヘンドリックス1959年ドイツ,シュリューヒテルン生まれ,フランクフルト在住.人間や動物の身体に由来する情報的,物質的なデータ(視線や涙,鳥や犬の死骸など)の別のものへの変換,通常ありえないものの 計測や蓄積(砂粒のカウントや大量の涙をためたボトルなど)など,独自の世界観でロジカルかつ即 物的なアプローチをとるコンセプチュアルな作品やプロジェクトを展開.作品はいずれも抽象的かつ ミニマルに見えるが,様々な人々を巻き込み,試行錯誤のプロセスを経てようやく実現されるもので ある.本展が日本で初の紹介となる.
http://www.jochem-hendricks.de/