ICC

《ペガペガ》
"Pega-Pega"
2004
クラウディオ・ピニィアネス+マーク・ポダラセキ
IBM T・J・ワトソン研究所
撮影:木奥惠三
展示室にいる仮想の「蛙」は,鑑賞者が近づくとひたすら逃げていき,けっして捕まえることはできません.《ペガペガ》は,世界で最も一般的なこどもの遊びである「鬼ごっこ」を,最新の技術を用いて拡張した作品です.
この作品は,「エヴリウェア・インタラクティヴ・ディスプレイ」という研究をベースに制作されています.これは,ヴィデオ・プロジェクターとカメラを用いて,空間全体を対話型の情報システムに変えることを目指した研究プロジェクトです.コンピュータのモニタの「枠」を超えて,生活の状況に寄り添った新しい情報の表示/操作の方法を研究しています.

クラウディオ・ピニィアネス
計算機科学者/メディア・アーティスト.IBM T・J・ワトソン研究所において,ヒューマン・コンピュータ・インタラクション,ユビキタス・コンピューティングの研究に従事.

マーク・ポダラセキ
インタラクション・デザイナー.IBM T・J・ワトソン研究所において,三次元環境における情報デザインの研究に従事.