ニューヨークを拠点とするキュレーター,ライターであり,1973年から2013年までニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーターを務めたバーバラ・ロンドン氏をお迎えして,40年にわたる彼女のニュー・メディア・アートとの関わりを,お話しいただきます.
彼女は,同館にて,70年代初頭のヴィデオ・アートの黎明期から,それらの展覧会や作品のコレクションのための活動を行ない,40年にわたりニュー・メディアとアートとの関係を探求してきました.特に80年代末と90年代初頭には日本において,エレクトロニクスの新しい潮流とその創造性における影響を調査するなど,日本およびアジアのアートへ造詣も深く,また90年代よりインターネットにおけるプロジェクトも行なっています.2013年には,MoMA初の全館規模のサウンド・アートの展覧会「Soundings: A Contemporary Score」をキュレーションするなど,旺盛な活動を続けています.
また,「オープン・スペース 2014」展出品作家である阿部修也氏をゲストにお迎えし,エレクトロニクス・テクノロジーがアートにおいて切り開こうとしたものは何だったのかをお聞きします.
ゲスト:阿部修也
司会:畠中実(ICC)