カムや歯車,リンク機構など機械のメカニズムの素を知り,簡単に加工できる素材を使って新しい造形に挑戦します. 当日は「機械の素」をいくつか作って動かしたあと,それらを組み合わせてより複雑な動きを実現する方法を考えて, 実際に制作してみます.工作にはカッターナイフで切れるスチレンボードを使いますので,機械加工の経験がなくてもご参加いただけます.
講師:佐藤雅彦(東京藝術大学大学院 映像研究科教授),桐山孝司(同大学 准教授)
*カム:不規則な形の円板などに沿って動くことで複雑な運動を伝える機械要素.
歯車:運動を確実に伝えるために,歯がかみ合うように作られた機械要素.
リンク機構:運動を伝達するためにリンクの節をピンで連結した機構.
*『機械の素』について
ワークショップの名前は,明治45年(1912)に刊行された淺川権八著『機械の素』にちなんでいます. この本は機構に関する知恵を集めた名著として知られ,現在では伊藤茂(編)『メカニズムの事典』(理工学社,1983) としてタイトルを改めて出版されています.