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イヴェント・レポート スタッフ・ノート

パフォーマンス「見た目カウント 実演レッスン①」レポート

2016年9月15日 18:00

8月27日,「見た目カウント レッスン①」を出品している時里充さんによるパフォーマンス「見た目カウント 実演レッスン①」が開催されました.



振付師でアーティストのAokidさんと,時里さんが「見た目カウント レッスン①」を舞台としたパフォーマンスを行ないました.上の写真で,左側が時里充さん,右側がAokidさんです.


ICC キッズ・プログラム 2016「気づきフィルター メディア・アートの要素を探してみよう」で展示された「見た目カウント レッスン①」は,壁に取り付けられたディスプレイとそのすぐ近くに設置されたカウンターが対になっていて,壁には水泳用の時計やプッシュボタン,照明用のスイッチ,カメラなどが取り付けられていたり,手を入れられる穴が空いていたりします.


この作品は「見た目カウント」というタイトルの通り,ディスプレイに映された見た目をカウントします.例えば,じゃんけんをする2人の手の伸びた指の本数,穴に手を入れた回数,時計の秒針が1回転するごとに1回,プッシュスイッチが押された回数,照明スイッチで明るくなったり暗くなる回数,などです.これらは,あらかじめ映像として撮影されたものを含みますが,そのほとんどが作品や会場に設置されたカメラで撮っているライヴ映像がディスプレイに映されて,カウントされています.


人は目の前で起こっていたことが視界から外れても,知覚できる現象の連続性などから事象が継続しているように認識し数えることができますが,この作品ではあくまでディスプレイの画角に収まっていて,目に見える状態に映された見た目からカウントしていることが重要なところです.


このようなその時々の現象をカウントしている作品を舞台として,作品に設置されたカウンターがカウントするタイミングに限らず,人が目をつぶって10秒数えるといった現象の連続性からカウントできることを利用したり,あるディスプレイに映された事象がカウントされる間隔の間に人はどんなことができるのかなども含め,「見た目カウント レッスン①」の体験の方法,楽しみ方といったものを作者自身が実演するという形でのパフォーマンスとなりました.

主に水泳用の時計がパフォーマンスのシーケンサーのように働いていたのですが,人の時間の感じ方というものは,目の前で起こっている,見ている現象にこんなにも引っ張られやすいものかと思わされる場面が多くあったのが印象的でした.

来場されたみなさんも,演者が拍手するシーンで一緒に拍手してみたり,パフォーマンス後に作品の鑑賞の仕方を真似してみたり,作品の意外な楽しみ方を見つけられて楽しんでもらえたのではないかと思います.

このパフォーマンスの様子は,後日,ICC映像アーカイヴ「HIVE」にて公開する予定です.どうぞご期待ください.



ICC キッズ・プログラム 2016「気づきフィルター メディア・アートの要素を探してみよう」
会期:2016年7月16日(土)―8月31日(水)
開館時間:午前11時―午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会,中野区教育委員会,文京区教育委員会


[Ka.T]