いよいよ明日，7月16日から，ICCキッズ・プログラム 2016が開催されます． 設営も佳境に入り，出品作家のみなさんも最後の調整を行なっています．

毎年恒例のキッズ・プログラム，今年は「気づきフィルター　メディア・アートの要素を探してみよう」というタイトルです．

アーティストのつくる作品は，日常にある出来事から発想されてつくられるものもあります．また，作品にどんな要素があるのかよく見て体験することで，要素ひとつひとつへの「気づき」をきっかけとして，メディア・アート作品の理解を深めることをテーマにしています．

それでは，設営中に撮影した，作品の一部を少しだけご紹介します．

時里充「見た目カウント　レッスン①」

この展覧会のための新作です．壁面のディスプレイに映像が映っていて，映像の中のある出来事がカウントされています．会期中にはこのスペースを使ったパフォーマンスも開催します．

ヌケメ　菅野創　よしだともふみ　山本詠美「ニッティングマシーン・ハックとグリッチニット」

「グリッチ（ノイズ，エラー）」を美的に捉え直し，ニッティング・マシーンを使って編み物として表現するプロジェクト．展示室では，同じパターンから出発した4種類の図柄の「グリッチ・ニット」が展示されています．会場にあるニッティング・マシーンは，デモンストレーションとして時々機械が動いて編んでいる様子がみられます．アーティストが滞在する「アーティスト・デイ」では，アーティストが2色の糸を使って編み出す様子を実演します．

パンタグラフ《アニメーション・ターンテーブル》

自分で回してみることで，立体アニメーションのしくみをみることができるターンテーブルです．ICCのコレクションの《ジャグラー》と同じしくみによって，目の前にアニメーションが現われます．会期中には，自分のつくったディスクを回転させることのできるワークショップも開催します．

大西景太《Forest and Trees》

もののかたちや動きを，音とシンクロさせたアニメーション作品で，今回はキッズ・プログラムにあわせたインスタレーションを制作しています．会期中には，《Forest and Trees》を構成するアニメーションを使って，みんなで音楽をつくるワークショップも開催します．

touch.plus《TABO》

人が画面を操作するように，小さなロボットのTABOがiPadの上を動いて端末を操作します．会場では，TABOを動かしたり一緒に遊ぶことができます．touch.plus ×ワオっち！による，ワークショップも開催します．

PROTOROOM（フニダ・キム，スンボム・キム）《sensuous transforming of 0 | 1 signal Ver.1》

この作品は，コンピュータが扱う1bitの働きをするキットを8人の参加者がそれぞれ一つずつ作るワークショップを8回開催し，64個のキットから最終的に64bitの表現として完成させる作品です．ICCショップでは，キットも販売されています．また会期中にはワークショップの他に，アーティスト・トークも開催します．

今年のキッズ・プログラムは，会期中に出品作家による関連イヴェントが多数開催されます．ワークショップは事前申し込み，または先着順での受付など，定員が限られているものもあります．ホームページやイヴェント・カレンダー，またはICC館内受付横のモニターなどでご確認ください．

みなさまのご来館をお待ちしております！

ICC キッズ・プログラム 2016「気づきフィルター　メディア・アートの要素を探してみよう」
会期：2016年7月16日（土）―8月31日（水）
開館時間：午前11時―午後6時
休館日：月曜日（月曜が祝日の場合翌日），保守点検日（8/7）
会場：NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]　ギャラリーA
入場無料
主催：NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
後援：渋谷区教育委員会，新宿区教育委員会，中野区教育委員会，文京区教育委員会

[N.K.]