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スタッフ・ノート

《Filament at anechoic room》アナログ盤 先行発売中!

2016年2月 3日 14:00

「オープン・スペース 2015」の展示作品《Filament at anechoic room》が,アナログ・レコードになりました.


《Filament at anechoic room》は,無響室で体験していただくインスタレーション作品です.室内には,複数の音源からランダムに発生する電子音と,無音の音溝が刻まれた2枚のレコードを針が擦る音が流れています.それぞれの電子音が再生されるタイミングや組み合わせが異なること,そしてレコード盤が再生のたびにその音溝を摩耗させていくことから,この作品では,完全に同じ音の状態が再現されることはありません.つまりこの作品は,即興音楽に長く関わってきたFilamentの二人ならではの,演奏者不在の即興演奏体験装置なのです.

今回製作されたレコードは,《Filament at anechoic room》を無人の状態でライヴ録音したもので,電子音のみ(A面),電子音にレコードプレーヤーの音が加わったもの(B面)の二つの音源が収められています.レコードの鑑賞者は,再生時に,ライヴ録音の際に使用されたマイクのもつノイズ,そしてレコードのトレース音も併せて聴くことになります.さらに,レコードの再生方法や再生環境によって,音の聞こえ方には多様なヴァリエーションがありえることになります.これらの要素もまた,アナログ・レコード版《Filament at anechoic room》という作品の一部として扱われています.

レコードは500枚限定で,各ジャケットにはFilamentのSahiko Mさんと大友良英さんのお二人自身の直筆によるナンバーが記入されています.

filament_03.jpg

ナンバリング作業中のSachiko Mさんと大友良英さん




filament_02.jpg

ナンバーはジャケット裏面に入っています,ジャケットの写真はSachiko MさんがICC無響室で撮影したもの.




ICCでは特別に,1月28日より先行発売を行なっています(一般発売予定は2月10日).ICCでお取り扱いしているのは,No.100までです.

無響室内の作品体験とはまた異なる聴取体験ができるこのアナログ盤,ぜひICCショップ店頭にてお買い求めください.
※店頭での試聴は行なっておりません.あらかじめご了承ください.


[Y.Y.]


Filament(Sachiko M+大友良英)
『Filament at anechoic room』(12inch analog)

F.M.N. Sound Factory
品番:FMV-050
価格:¥3,800+税
JANコード:4562261360508
500枚限定
ライナーノート:畠中実


オープン・スペース 2015
会期:2015年5月23日(土)─2016年3月6日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前11時─午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),保守点検日(2/14)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]