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「視点ユニット」 [2014] ‘Viewpoint Unit’

時里充

「視点ユニット」

作品解説

通常私たちが映像を見るとき,それを撮影したカメラ自身がどのような状況にあるか,見ている映像からだけでは捉えることができません.これらの作品では,カメラに角度計やメジャーといった測定器,計量器を固定した撮影器具を作って撮影されています.それによって,計測器自身はほとんど動かず,撮影することのできなかったカメラ自身の状況を,ただ数値としてだけ映像に表示することができるようになります.

ひとつは,滑車のついた箱が,天井からぶらさがった縄を引っぱり持ち上げると傾き,箱の反対側にある角度計だけが映されたディスプレイに,箱の傾きに伴って角度計の針が変化する様子が映し出されます.

もうひとつは,レールの上に乗った箱を押したり引いたりして動かすと,メジャーの数値だけが映されたディスプレイに,その動きに連動して画面のメジャーの数値の部分が伸びたり縮んだりする様子が映し出されます.

これらの作品は,装置自体はブラックボックスであるために,映像として数値だけが表示され,物理的な動きと,表示される数値との間の因果関係を示しています.また,実作のための実験として制作された,映像に映る物をカメラが捉えたまま計測するもの,見えない部分の情報を数値として測定するものの2つのパターンの映像を展示しています.

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