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《トーン・パターン・スタディ #1》 [2018] “Tone Pattern Study #1”

トリスタン・ペリッチ

《トーン・パターン・スタディ #1》

作品解説

無響室内に設置された28個の小型スピーカーそれぞれから,個別の連続した発振音が小さく聞こえています.それは,プログラムされた自作電子機器によって生成された,デジタルによる表現を可能にする最低限の要素である,0と1のデータのみによって作られた,1ビットのトーン・シーケンスです.微妙に変化していく音楽的断片が複数のスピーカーに分散され,音の反響を吸収する素材で覆われた無響室という環境において,高周波による点描的な音響作品として実現されます.

音楽家であり,またサウンド・インスタレーションを制作するアーティストでもあるペリッチは,CDやレコードといった複製物ではなく,プログラムを実行する電子回路そのものを自身の音楽作品の流通するための手段としています.それは,録音による音楽の再現ではなく,プログラムの実行によってそのたびに実現される音楽という,デジタル技術を基盤とした電子音楽のあり方を提示するものでもあります.

このサウンド・インスタレーションは,ペリッチの作曲音楽作品と同様の作曲技法を使用して制作されていながら,音楽の一断面のように機能するものです.それは,単一の音楽的なふるまいに焦点を当てるものであり,ある音楽的な状態を持続させる終わりのない音楽であるとも言えるでしょう.

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