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《エネルギーの風景》 [2014] “Landscape of Energy”

ユェン・グァンミン

《エネルギーの風景》

作品解説

カメラが空中をゆっくりとした動きで移動し,鳥の視点からとらえたさまざまな風景を次々と映し出していきます.廃墟となって雑草に覆われたメリーゴーラウンド,未完のまま廃墟となった集合住宅,台湾南部の沖合の小島にある小学校と放射性廃棄物貯蔵施設,さらには多くの人が集まる海水浴場とその先に見える原子力発電所や風力発電機,原子力発電所の制御室,東京湾沖からの風景といった風景は,作家がドローンや自作のケーブルカムによって撮影したものです.

この作品は,東日本大震災をきっかけに,台湾で撮影制作されました.先の震災によって,作家は,台北の自宅から半径20キロ圏内にも原発があるということを意識するようになったといいます.そして,環境が人間の意思や行為に関わらず決定的に変わってしまう可能性,私たちの生活を支えるエネルギーの在り方について問いかけています.

その対象を見つめるまなざしには,機械による撮影の冷徹さがありますが,それゆえ観客に強く訴えかけるものになっています.

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