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《日常の行為とその周りの人々—A-Z,a-zから考える》 [2016] “Everyday acts and the people around us―Thinking from A-Z, a-z”

北堀あすみ

《日常の行為とその周りの人々—A-Z,a-zから考える》

作品解説

本作品は,「接触」することに特化したコミュニケーション行為の実践によって,身体に意識を向け,身の回りの事象と自分との関係を検証した映像集である.
私たちの日常生活や個人の習慣は,属する社会や文化,その日の気候など身の回りのあらゆる事象によって成り立っている.フレデリック・ウイリアムスが,その関わりを一種のコミュニケーション形態[Williams, 1989]と定義したことを参照すると,「日常」はこうしたコミュニケーションの繰り返しだと言える.一方で,実際の社会ではわたしたちは過剰なほど身体に情報を与えられ続け,無意識に行為を促されている状態が溢れていることも事実である.本作品の実践ではこれに対して,日常を舞台としながらも習慣化していないコミュニケーションを行い,身体への意識化を図っていく.

構造としては,日常的にわたしたちが行っている行為を応用し,いくつかの指示を決め,実践者(北堀あすみ)と参加者(街で出会った人々)がそれらを実践してミラーレス一眼カメラ(OLYMPUS PEN E-PL3),三脚いる.指示および映像集は「A-Z」,「a-z」の2つに大別でき,「A-Z」は個人の日常に限定し,アルファベット順にナンバリングされた指示28種類(A-2, F-2を含む)を行う.「a-z」は,さらに身の回りの人々とのあいだに起こる出来事に焦点を当てた指示26種類を行う.

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