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パナシア PANACEA

パナシア

プロフィール

パナシアのマティアス・ムーツは,UKのジャングル・シーンと,それに対抗するベルリンを拠点とするアレック・エンパイア,シズオ,アタリ・ティーンエイジ・ライオットらの「デジタル・ハード・コア」との間隙をあらゆる面で埋め,やや偏狭なロンドンのジャングル連中に著しい影響を残した最初のドイツのドラムンベース・プロデューサーのひとりである.ムーツの作品は,アレック・エンパイアの高い評価にもかかわらず祖国ドイツではあまり受け入れられなかったが,「ストームブリンガー」や「トーチャー」などの残忍かつ過熱でインダストリアルなブレークビートとうなるような低音ベースラインは,ベルリンのハードコア・アーティストと共通するものが多い.1999年にリリースされたパナシアの3枚目のLPは,元芸者の日本人ボーカリスト,花代とのコラボレーション・アルバムである. またブラジルの首都ブラジリアへのオマージュであるパナシアの最新アルバム「ブラジリア」は,パナシアのアーティスティックなサウンドの新たな方向を示している.

[2000]

展示 & イヴェント