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古橋悌二 FURUHASHI Teiji

古橋悌二

プロフィール

1960年京都生まれ.1985年,ヴィデオ作品《7 Conversation Styles》が「第1回東京国際ビデオ・ビエンナーレ」奨励賞を受賞.1984年にダムタイプを結成した後は,グループでの作品発表が主となり,ヴィジュアル・アート,映像,建築,音楽,プログラミングなど多様なジャンルのメンバーで構成されるグループの中心的存在として,パフォーマンス,インスタレーションなどさまざまな表現活動を行なう.1990年のパフォーマンス《pH》(東京・スパイラルにて初演)からは,「ワーク・イン・プログレス」の手法を取り入れ,また海外公演も頻繁に行なうようになる.1992年秋にHIV陽性であることをメンバーに伝える.その事実を共有した上で制作された 《S/N》(1994年オーストラリアにて初演)は,ジェンダー,セクシュアリティ,国籍,人種など,いわば押しつけられたアイデンティティを取り上げ,ダムタイプの新たな展開を見せるものとなった.1994年には,《S/N》と表裏一体をなすヴィデオ・インスタレーション《LOVERS――永遠の恋人たち》(キヤノン・アートラボ第4回企画展,東京・ヒルサイドプラザ)を古橋悌二の個人名義で発表した.1989年からはドラァグ・パーティーを企画するなど,アメリカのゲイ・コミュニティの思想と実践にも深く関わるほか,エイズ会議にも積極的に関わり,その活動はアートの領域だけに留まらない社会性,政治性を帯びるようになる.1995年10月29日,《S/N》サンパウロ公演中に,敗血症により死去.遺稿,書簡,発言を集めたものとして,『メモランダム 古橋悌二』(リトル・モア,2000)がある.

[2005]

作品

展示 & イヴェント