ICC
展示作品

藤木淳
「1.5人称の世界」


《P055E5510N》2011年

自分の意志や行動を反映するものとして鏡像や影を自分自身と認識するのと同じように,自らの操作が加わることによって,自分と姿形が異なるものでも自分であるような感覚を得ることがあります.画面上でキャラクターを操作していると,その操作対象が別のキャラクターに切り替わり,自分自身がリセットされたような感覚を覚えるアプリケーションや,目には見えない自分の分身を心臓の音を頼りに探してみる体験などを通じて「自分ではないけど自分」「自分の認識としての自分」といったものを考えるきっかけとなるような作品を展示します.

グラフィック協力:藤木寛子
機材協力:日本マイクロソフト株式会社



関連イヴェント: 藤木淳 アーティスト・トーク
[終了しました.]

藤木 淳 ふじき じゅん

藤木 淳 ふじき じゅん 1978年生まれ.博士(芸術工学).研究者という立場から制作を続け,だまし絵をモチーフにしたインタラクティヴな作品などを発表.2008年,作品《OLE Coordinate System》をベースにしたゲーム「無限回廊」が,ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された.表現と原理の関係から,人間と物理の法則を探る,あるいは,それらの新たな関係性を築く研究をしている.現在は,単一素材から様々な素材感や現象を創出するマテリアライゼーションの研究を行なっている.現在,科学技術振興機構さきがけ研究員,東京藝術大学JST研究員,武蔵野美術大学非常勤講師.

過去に参加した展示・イヴェント