ICC
アノニマス・ライフ 名を明かさない生命
《模像と鏡像 - 美容師篇》 2013年
齋藤達也+石黒浩
展示期間:2013年1月16日(水)—3月3日(日)
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撮影:木奥恵三
>関連イヴェント アーティスト・トーク 齋藤達也 × 石黒浩 → イヴェント詳細
日時:2013年1月19日(土)午後3時より[終了しました.]
>関連イヴェント パフォーマンス 「模像と鏡像 - 美容師篇」 → イヴェント詳細
日時:2012年12月15日(土)午後3時より[終了しました.]
齋藤達也と石黒浩は,女性型アンドロイド「リプリーQ2」が登場するパフォーマンス作品「模像と鏡像 - 美容師篇」を発表しました.作品は「リプリーQ2」が美容師に髪の悩みを相談しながらカットしてもらうというシンプルな構成です.
作家は,人間の日常的なふるまいの持つ機械的な側面を認め,それらが機械によって再現することが可能であると考え,社会の中で人間であると認められる対話形式,関わりの形式から人間の定義のひとつの可能性を探ろうとしています.
今回の展示では,ICCで行なわれたパフォーマンスにおいて撮影された映像を,アンドロイドとともにインスタレーションとして再構成しています.
アンドロイド提供:大阪大学・ココロ
技術協力:小川浩平(大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻特任助教)

齋藤達也
1979年埼玉県生まれ.カリフォルニア大学大学院デザイン・メディア・アート専攻修了.東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程修了(博士・映像メディア学).
映像と身体の関係性を探る実験的作品を制作している.新奇な操作感を呼び起こす映像装置の操作を「映像表現」の一種として捉え,その知覚・認知的基盤の分析を行ないながら表現としての可能性を探っている.アルス・エレクトロニカ・センター,NTTインターコミュニケーション・センター [ICC],SIGGRAPHなどで作品発表.「ラヴァル・ヴァーチュアル2006」グランプリ,第9回「ロレアル 色の科学と芸術賞」銅賞,第12回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞受賞.
→ 過去に参加した展示・イヴェント
石黒浩
1963年滋賀県生まれ.ロボット工学者.大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授,ATR社会メディア総合研究所石黒浩特別研究室室長.
これまでにヒューマノイドやアンドロイド,自身の風貌に酷似した遠隔操作型ロボットのジェミノイドなど,多数のロボットを開発.「あいちトリエンナーレ 2010」にて,アンドロイド演劇「さようなら」(脚本・演出:平田オリザ)を世界初上演.人間国宝の落語家,桂米朝をモデルにした「米朝アンドロイド」でも高い関心を集めた.「ロボット学とは哲学そのものである」という信念をもとに,『ロボットとは何か』(講談社現代新書),『どうすれば「人」を創れるか』(新潮社)などを発表している.
パフォーマンス「模像と鏡像 - 美容師篇」
作・演出:齋藤達也
出演:リプリーQ2(アンドロイド),小林慎(美容師)