ICC
「キッズ・プログラム 2008」
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ものをつくることには,その楽しみやよろこびを味わうたびに,より深く惹きつけられてしまう不思議な力があります. 『こま撮りえいが こまねこ』では,登場するキャラクター自身がこま撮り映画の制作に取り組みます. ものをつくりあげる過程には,失敗や苦労がつきものです.この映画の主人公「こまちゃん」たちが経験するのも,楽しいことばかりではありません. しかし,ひとたび作品が完成してしまえば,失敗や苦労を含めたすべての経験が「楽しかった」ことに変わる——それがこの映画, そして自らもものづくりの魅力にとりつかれてしまった制作者からのメッセージといえるでしょう.

2003年に東京都写真美術館で開催された「絵コンテの宇宙—イメージの誕生」展において,美術館内にセットを組み,毎日公開撮影されて制作されたのが『こまねこ —はじめのいっぽ—』です.「こまちゃん」たちが,カメラの練習をしたり,おもちゃや映写機を改造したりという,「いじる」「こわす」「つくる」といった過程を通して,こどもたちだけではなく大人たちにも「ものをつくる」体験を思い出させるものになっています.

日時:2008年7月12日(土)—8月31日(日)
        火曜日—金曜日:午後1時—,午後2時30分—,午後4時—
        土曜日,日曜日:午前11時—
        ※ただし,7月12日,13日,19日,20日は午後2時30分—,午後4時—の回あり
休映日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),8月3日(日)(保守点検日),
5日(火),6日(水),7日(木)
会場:ICCシアター
定員:各回27名(当日各回上映開始20分前より整理券配布)
上映時間:60分
入場無料
協力:株式会社ドワーフ
こまねこウェブサイト:http://www.komaneko.com
『こま撮りえいが こまねこ』 原作・監督・キャラクターデザイン:合田経郎
企画:ティー・ワイ・オー,ミコット・エンド・バサラ
プロデューサー:松本紀子,渡邉直子
アニメーター:峰岸裕和,大向とき子
半立体アニメーター:野原三奈
人形:阿彦よし子
美術:家辺信二(ローカスト)
撮影:長坂正文,福味廣
照明:竹本卓司
音楽プロデューサー:東正浩(LET IT BE Inc.)
音楽:aikamachi + nagie
エンディングテーマ:solita「123」
製作:ミコット・エンド・バサラ,ティー・ワイ・オー,イー・レヴォリューション,ニューセレクト,ジェネオンエンタテインメント,シネマライズ,ドワーフ
© 2006TYO/dwarf・こまねこフィルムパートナーズ
合田経郎 プロフィール 1967年東京生まれ.ドワーフでアニメーション作家として活躍中.
日本映画学校を卒業後,CMディレクターとして演出家としてのキャリアをスタート.
98年からNHKキャラクター「どーもくん」のTVスポットを制作し,アニメーションの世界に活躍の場を広げる.
2003年アヌシー国際アニメーション映画祭入選(「どーもくん」),04年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞(「こまねこ はじめのいっぽ」)など受賞多数.
08年には「どーもくん」のTV番組が世界最大の子供向けチャンネル〈ニコロデオン〉をはじめ,全世界の100を超える国や地域で放送が決定している.
© TYO/dwarf・こまねこフィルムパートナーズ