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バーバラ・ロンドン スペシャル・トーク
ゲスト:阿部修也

ヴィデオ幻視者たち:それってテクノロジーと何の関係があるの?
Video Visionaries: What's Technology Got to Do with It?

撮影:Henry Zernike

ニューヨークを拠点とするキュレーター,ライターであり,1973年から2013年までニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーターを務めたバーバラ・ロンドン氏をお迎えして,40年にわたる彼女のニュー・メディア・アートとの関わりを,お話しいただきます.
彼女は,同館にて,70年代初頭のヴィデオ・アートの黎明期から,それらの展覧会や作品のコレクションのための活動を行ない,40年にわたりニュー・メディアとアートとの関係を探求してきました.特に80年代末と90年代初頭には日本において,エレクトロニクスの新しい潮流とその創造性における影響を調査するなど,日本およびアジアのアートへ造詣も深く,また90年代よりインターネットにおけるプロジェクトも行なっています.2013年には,MoMA初の全館規模のサウンド・アートの展覧会「Soundings: A Contemporary Score」をキュレーションするなど,旺盛な活動を続けています.
また,「オープン・スペース 2014」展出品作家である阿部修也氏をゲストにお迎えし,エレクトロニクス・テクノロジーがアートにおいて切り開こうとしたものは何だったのかをお聞きします.

司会:畠中実(ICC)

日時:2014年8月8日(金)午後7時より[終了しました.]
会場:ICC 4階 特設会場
定員:200名(当日先着順)
入場無料
日英逐次通訳つき
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

インターネット中継
イヴェントの模様は,RealPlayerUstream にてインターネット中継されます.

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プロフィール
バーバラ・ロンドン

キュレーター,ライター.
バーバラ・ロンドンは1968年にハイラム・カレッジを卒業,1972年にニューヨーク大学で美術の修士号を取得.
1973年から2013年までニューヨーク近代美術館(MoMA)でキュレーターを務め,ヴィデオ・アートの展覧会およびコレクションのためのプログラムを設立した.作家の個展を含む,彼女が組織した展覧会には,ナムジュン・パイク,ビル・ヴィオラ,スタイナ・ヴァスルカ,ジョーン・ジョナス,久保田成子,ピーター・キャンパス,ゲイリー・ヒル,ヴァリー・エクスポート,ローリー・アンダーソンといった多くの先駆者たちがいる.また,ソン・ドン,古橋悌二,フェン・メンボ,ヤン・フードンといったアジアのアーティストによるショーケースを米国で行なった最初のキュレーターでもある.
キュレーションの実践にはじめてインターネットを取り入れ,「Stir-fry」(1994),「Internyet」(1998),「dot.jp」(http://www.moma.org/dotjp/)(1999)といったプロジェクトでは,毎日各地からのレポートをインターネットにアップロードした.ニューヨーク大学映画学科および大学院コンピュータ学科,スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ,イェール大学大学院美術学科で教鞭をとり,展覧会カタログやアートフォーラムなどの幅広い出版物に寄稿している.2013年にはMoMAにて「Soundings: A Contemporary Score」をキュレーションした.

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