ICC

みえないちから

2010年10月30日(土)-2011年2月27日(日)

展示作品

《クライゼンフラスコ》2007年
志水児王

回転するクライゼンフラスコ*にレーザー光線を通過および反射させることで,展示室内に様々な波形の光が映し出されます.特殊なレンズを数枚組み合わせて分光させることに加え,レーザー光の特質によって,ガラス器の形状や,それに厚みが存在すること,内部と外部があるということ,さらにその厚みに微小な変化があること,といったフラスコの特質が引き出されます.* クライゼンフラスコ:1893年にドイツの有機化学者クライゼン(1851–1930)によって考案された,真空蒸留に使用される特殊なフラスコ.

志水児王
1966年東京生まれ.東京藝術大学美術学部大学院修了.音響や振動現象などを主な表現素材として,現象とその知覚,運動と要素の発生,芸術と自然科学との関係など実証論的なアプローチをコンテクストとしながら,自然の要素や側面を多角的に捕えなおす方法論を模索している.1994–2006年,レーベル「WrK」に参加.2008年度文化庁在外研修制度,Grant of Denmark National Bank(デンマーク),Statens Værksteder for Kunst og Håndværk / Gammel Dok(コペンハーゲン,デンマーク),CPH AIR Fabrikken for Kunst og Design などを得て2008年よりコペンハーゲン在住.
http://www5.famille.ne.jp/~jshimizu/
過去に参加した展示・イヴェント
パフォーマンス&アーティスト・トーク 志水児王
座談会:志水児王×角田俊也×畠中実(ICC)
日時:2011年1月15日(土)午後2時より[終了しました.]|→詳細|